彼等は平穏な時を過ごす ページ42
俺にここまでしてくれたこの人達の気持ちが嬉しかった。
オスマンがこれを計画したのは彼女であると教えてくれた。
"桜"を背にして俺を見て笑う彼女の笑顔が綺麗で…少し前にひどいことをしてしまったことを思い出して、一瞬だけ息が詰まった。
謝りたい、お礼も言いたい。綺麗だ。
いろんな感情が溢れて止まらない。これをこの国ではどうやって言葉にすればいいのか分からない。
だから彼女の手を取り、"謝罪と、嫌いになってないよ。ありがとう"って伝えよう。
「〜〜〜」
言葉にした瞬間、俺の後ろにいたオスマンが声を上げ、ヘルメットを被った男が俺とAの間を割って入る。言葉を間違えてしまったのだろうか。
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「ごめん。ありがとう。愛してる」
和やかだった雰囲気が一瞬だけ凍りつき、オスマンが「はぁ？」と声を上げ、ショッピくんが私と彼の間に入ってくる。
彼はきょとん、とした顔で首をかしげていて、どんな言葉を言ったのかわかっていないのだろう。それに気づいたのは私だけなのか、周りは大騒ぎを始めていた。
ショッピくんは私の方を向くと肩を掴んで前後に揺すりながら話をはじめ
「A、彼はあくまでも遠い島国の人なんですから本気にしないで。そう！ミス！選択ミス的なあれが〜…」
『落ち着いてショッピくん。分かってるから』
コネシマは彼の周りを走り回り、爆笑しながらおちょくっている。
彼の隣にいるオスマンは彼の国だった場所の言語で言ったことを伝えたのか、彼は真っ赤になっていた、
「なぁ！ほんま？ほんま？あっはっはっはっ！！！わかっとらーーん！！」
「はぁ…人騒がせ。」
桜の木の下、しんぺい神と総統、それからトントンは固まったまま動かなくなり、みんなで何とかしたのは言うまでもない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「なんや、あんなとこに全員で…楽しそうやなぁ」
総統さんに頼まれた依頼を済ませたから報告に来たんやけど…タイミング間違えたのか？
お客さんなのにここまで待たせるなんて酷いやつやな！そうや。探検しよう。
ここの国はそれぞれの部屋の扉にネームプレートが下げてある。それが誰のお手製なのかは知らないけれど、一人一人の特徴が出ていて面白い。例えばこの水色のプレート…名前はコネシマ。名前の横に頭に木が生えた犬が描かれている。
「あれ」
前に探検した時は空き部屋だったそこにはネームプレートが下がっている。
白色の、桜が描かれたネームプレートには"ひとらんらん"と書かれていた。
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きむち鍋(プロフ) - 紫さん» コメントありがとうございます。セリフ調になっているのがとても可愛らしいですね！ (2020年12月30日 18時) (
レス) id: 4e029fbece (このIDを非表示/違反報告)
紫 - os 「続きが気になるめう〜」gL「頑張ってくれ！」紫『面白かったです♪､､、せーの』「「『これからも宜しくお願いします！』」」 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
きむち鍋(プロフ) - ノリシロさん» コメントありがとうございます！ こういったジャンルは初めてですので至らぬ点もありますが、のんびりと更新させていきますので、ゆったり楽しんでいただけたら幸いです！ (2019年2月25日 11時) (レス) id: 82753cc095 (このIDを非表示/違反報告)
ノリシロ(プロフ) - 設定や一つひとつの表現に人物たちの感情が滲んでいる感じがしてすごく好きです！！
更新楽しみにしてます、頑張って下さい！ (2019年2月24日 14時) (携帯から) (レス) id: 2e9ea22d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむち鍋 | 作成日時：2018年8月28日 20時
