若紫は誓う1-4 ページ14
マインドコントロールと言う言葉は良く聞くが、実際にそれを行っているところは見たことがなかった。
だから…なのだろうか。この国の人達を見て私は恐怖した。
ボロボロになった王の体を引きずって国民の前に現れたのは間違いなくコネシマ王子なのに、それに気づかない人々、反逆だと罵る人々…、間違いなく国民達はマインドコントロールを受けていた。
コネシマ王子の顔を見る、すると彼もその視線に気づいてこちらを見た。目が合った時、コネシマ王子は心配かけまいとしているけれど、どこか悲しそうに笑った。
「俺の国はもう無いんやな」
「俺は覚えてますよ。」
被せるようにショッピさんが口を開いた。国民が騒いでいる中なのに彼の声はハッキリと耳に届く。
「アンタが…この街を良くしてくれた事。身寄りのないスラムで育った、…っ俺見たいな奴等を幹部に入れて面倒見てくれた事…！」
そんな王子が何故、愛した国民からこんな仕打ちを受けなければならないのか…。
ショッピさんはそれが不満なんだろう。
何故か、私も胸がムカムカとしていて収まらない。嗚呼そうか…私も彼と一緒で、この国民が不快なんだ。
『総統。いつかに、私の全力が見たいって仰っていましたね…』
「…あぁ」
『なら今ここで私が』「駄目だ。」
総統は1歩前に出て国民達を1人ずつ顔を確認するように見た。
すると総統は笑ったのだ。
見下げたように。
哀れむように。
「腐っているな…お前達。」
そして私達にの方へ向き直す、いや、ショッピさんの方だ。彼へ真っ直ぐ視線を合わせる。総統に気圧されているのかショッピさんは緊張している。その空気がピリピリと感じれるほどだ。
「お前に問おう。この先、お前は何になる」
「……俺は。＿＿＿＿」
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きむち鍋(プロフ) - 紫さん» コメントありがとうございます。セリフ調になっているのがとても可愛らしいですね！ (2020年12月30日 18時) (
レス) id: 4e029fbece (このIDを非表示/違反報告)
紫 - os 「続きが気になるめう〜」gL「頑張ってくれ！」紫『面白かったです♪､､、せーの』「「『これからも宜しくお願いします！』」」 (2020年5月9日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
きむち鍋(プロフ) - ノリシロさん» コメントありがとうございます！ こういったジャンルは初めてですので至らぬ点もありますが、のんびりと更新させていきますので、ゆったり楽しんでいただけたら幸いです！ (2019年2月25日 11時) (レス) id: 82753cc095 (このIDを非表示/違反報告)
ノリシロ(プロフ) - 設定や一つひとつの表現に人物たちの感情が滲んでいる感じがしてすごく好きです！！
更新楽しみにしてます、頑張って下さい！ (2019年2月24日 14時) (携帯から) (レス) id: 2e9ea22d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむち鍋 | 作成日時：2018年8月28日 20時
