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Kazuma side
｢ん？壱馬？｣
｢...いやや。置いてかんとって。｣
きゅと陸さんの服を掴んだまま呟くと、一瞬ぴたりと動きが止まって、そのままゆっくり振り返ったと思えば、優しく頬を包まれた。
｢んふふ。もう、なぁに？今日はほんとに甘えたちゃんだねぇ。｣
｢甘えたな俺はいや...？｣
｢んなわけないでしょ。...よしっ、今日は頑張ったから何でも言うこと聞いたげる。何して欲しい？｣
そう言われて色々浮かんだけど、まずはこれやろか。ぽんぽんと隣を叩き、上目遣いで見上げ無言で訴える。
｢ん？座ればいいの？｣
｢ん。早よ。｣
｢分かった分かった。...はい、座ったよ。次はなぁに？｣
よじ登るように陸さんの足を跨いで膝の上に座ると、俺が何をしたいか分かったのか優しく腰を抱き寄せてくれる。そのまま首に腕を回してむぎゅうっと抱きつくと、ぶわと陸さんの甘い香りに包まれた。
｢んふ、りくさん、｣
｢......ねぇ壱馬？｣
｢？なに？｣
｢んー、嫌ならいいんだけど。今日こんなに甘えてくれる理由、聞いてもいい？｣
ゆっくりと背中を撫でられながら久しぶりの温もりを堪能していると、恐る恐るといった感じで口を開く陸さん。理由...、な。正直今となってはすっごい恥ずかしいものでしかないんやけど。
｢......笑わへん？｣
｢ん？え、なに、笑えるやつなの？｣
｢っ笑うなら言わん、！｣
｢わぁー、ごめんごめん！笑わないから！｣
絶対やでと念を押して、何て言うかちょっとだけ考えてからそっと口を開いた。
｢ずっと一緒やったから...、急に会わんくなって、｣
｢うん。｣
｢......っりくさんのせいやもん。｣
｢えっ？俺？｣
｢りくさんおらな寝られへんなってもうたんやもん...っ。｣
そう言い切ってばっと首元に顔を埋めたけど、肝心の陸さんからは何の反応もなくて。不思議に思ってそぉっと顔を見上げると、何故か真っ赤になって口をぱくぱくと開けたり閉めたりを繰り返してた。
｢...陸さん？｣
｢............る。｣
｢え？なに？｣
｢可愛すぎるよぉ〜〜！！！｣
｢ぐ...ｯ、りくさ、く、くるしッ...！｣
｢わぁぁ！ごめん！大丈夫！？｣
思い切り叫んだと思えば、これまた思い切りぎゅうっと抱きしめられた。...息止まるかと思た。
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にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
