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Kazuma side
｢............さみしかった。｣
長い沈黙のあと、ぽつりと口に出した本音。いつもならそんなことないよと誤魔化されるけど、今日は素直に言ってくれた。
｢...ありがとうございます、言ってくれて。｣
｢んーん。......本当はね、言わないでおこうと思ってたの。ほら、俺の方が年上だし。それに...、今まであんまり、してこなかったしさ。｣
｢...うん。｣
確かに今まで陸さんから甘えてくる、なんてことは少なかった。少しは頼って欲しい、甘えて欲しいと何度思ったことか。
｢今日もね、いきなりして、...引かれたらどうしようとか、嫌とか思われたらどうしようとか色々考えたの。でも、壱馬がすごく嬉しそうだったから...。｣
思い切って甘えてみた、ってことか。すこし涙混じりの声で打ち明けてくれる陸さんに、胸がきゅうっと苦しくなる。まだどこか不安そうな陸さんをちょっとでも安心させてあげられるように、繋いだ手に力を込め、もう片方の手で頭を撫でた。
｢...っ、えへへっ。｣
｢なぁ、陸さん。俺は今日陸さんがこんなにもきてくれて、めっちゃ嬉しかったっすよ。やっと甘えてくれた、って。｣
｢っうん。｣
｢年上やからって気にすることなんか全っ然ないし、引いたり嫌やなんて思うことも絶っ対ない。｣
いよいよぽろぽろと泣き出してしまった陸さんをぎゅうっと抱きしめると、なんだか俺まで泣きそうになってくるけどギリギリで堪えた。
｢ｯぐす、あ、ありがとぉ、かずま...っ、｣
｢なんで泣くんすか笑｣
｢だっ、てぇ...っ、ｯひぅ、｣
｢あ、こら目腫れるから擦らんとって〜。｣
まるで子どもをあやすかのようにしていれば、ぐっずぐずの鼻声で俺子どもじゃないもんとぶすくれながら反論が。なら赤ちゃんやな。
｢あ、今絶対失礼なこと考えたでしょ。｣
｢ん？笑、何のことっすか？笑｣
｢ほら！絶対考えてる！｣
｢あはは笑｣
ごめんねの意味を込めて、ちゅっと可愛らしい音を立て額にキスを落とせば、勢い良くそこを押さえて段々ニヤニヤしだした。...ちょっと単純すぎて心配なってくるけど。でも、とりあえず先にこっちやな。
｢さて、陸さん。｣
｢？どうしたの？そんな真剣な顔して。｣
｢俺そろそろ限界なんすよ。さっきお預け食らったんで。｣
｢さっき？、...あっ！？え、まって、ま...ｯあ、｣
｢だぁめ、待ちません。｣
その後の甘い夜は俺と陸さんだけのお楽しみ、ってね。
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にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
