Kaisei & ○○go.Y ページ11
Shogo side
あ、やばい。そう自覚した途端、体がぶわぁっと熱くなるのが分かった。
｢、？やましょーさん？｣
地方でのライブ後、ホテルに帰ってきてすぐ。荷物を置くなり風呂に入ろうとしてた俺が、急にピタッと動きを止めたのを不思議に思ったのか、ベッドで荷解きをしてた海青が近づいてくる。
｢...かいせぇ、っ｣
普段なら近いだの離れろだの、可愛さの欠片もない反応をするけど、今はそんな事言ってられなくて。心配そうに見てくる海青の服をぎゅうっと掴んで、どうしたって上にある顔を見上げた。
｢ちょっ、ど、どうしたんですか！？｣
｢ん...ぅ、｣
今まで見せたことのない表情、態度に海青が戸惑ってるのが分かる。でも、それでも俺を心配してなのか、両手で頬を包まれて、こつんと額がぶつかった。
｢えっ、これ、熱あります？なんか熱い気する。ちょっと俺、マネージャーに体温計もらってきますね。｣
｢い、いや、大丈夫だから...っ、｣
｢大丈夫って、絶対大丈夫じゃないですよねこれ。しんどい時くらい頼ってくださいよ。俺そんな頼りないですか。｣
これ誤解されとるなぁ、なんてどこか他人事みたいにふわふわした頭で考えるけど、実際ほんとに誤解なんだよなぁ...。すごく真剣な顔して、ちょっとだけ拗ねてる海青には悪いけど。
｢ほんま、大丈夫なんじゃって、！｣
すぐにでも部屋を飛び出していきそうな海青を引っ張って屈ませ、するりと首に腕を巻きつけ抱きつく。いつもなら絶対こんな事せんけどな。
｢え、ちょ、これ、｣
｢かいせ、ぎゅってして...っ。｣
うわぁ、恥ずい。マジで恥ずい。今俺絶対顔赤いと思う。でも、これが一番手っ取り早えんだよなぁ。なんて考えてるとそろそろと海青の腕が腰に回って、ぎゅっと抱きしめられるのが分かった。
｢ん？...やましょーさん？｣
｢ふっ、気づいたんじゃろ。｣
｢そりゃ気づきますよ、こんな事されたら...！あぁもう、心配して損したっ。｣
隙間のない程抱きしめた結果、俺がこんな事になっている原因が分かったらしく、肩に顔を埋めて分かりやすく落ち込む海青。
｢ほんとにもう...。一瞬、どうしよう病院行かなあかんって焦った俺の心配返してくださいよ。何も無くて良かったですけどぉ...。｣
｢ふはっ、ごめんって笑。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
