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「どうだった？ニューヨーク」
「素敵なところでした、行ってよかったです」
「うん、ならよかった」
「で、お前勉強やばいんだろ」
「はい、本当にやばいです」
「数学？」
「はい、壊滅的です」
「結構真面目な話、お前、赤点取ったら留年」
「…え？！」
「いや、ニューヨークとか大阪？の時の分、公欠届が適用されないんだよ」
「…はい」
「まぁ真面目なやつだから、おまえ。
今まで休んだことないからそこを配慮しても、赤点ひとつでもあると留年」
「赤点、回避します」
「もう、高得点とか考えずに、赤点だけ回避しろ」
「ねぇほんとにやばいどうしよう」
「今日数学の先生1人もいないから、明日またこい」
「…はい」
「図書室だと集中できると思う、誰も来ないだろうし」
「あ、じゃあ図書室行ってきます」
って歩き出そうとすると
「与田、おまえのこれからのことを考えるとさ」
「芸能科のある学校に転校するのも１つの手だと思う」
「え」
「そのためにも、赤点は取るな」
「そしたら、転校できる学校あるから」
「え、転校って…」
「お前、オーディション受けたあとどうするつもりだ？」
「受けて終わりか？」
「終わりだとしても、オーディションに向けてまた学校を休まざるを得ないだろ、準備とかで」
「出席日数、ただでさえギリギリ、なんなら校長が配慮してくれてるだけで、前期もほんとは足りてないんだから」
「後期、このままだと本当に出席日数足りねぇ」
「まぁそれは後で考えるとして、とにかく、赤点回避しろ」
そう言って職員室に戻る大倉先生
え、絶対赤点取れない、やばい
走って図書室に向かう
「誰もいないか」
1人で参考書広げて問題に取り組む
静かな図書室に、外からの運動部の声が響く
赤点40点からだから、暗記ものは軽く理解しといたら何とか行けそうだけど
数学は全て理解しないと進まないから、本当に泣きそうになりながら勉強する
10時からやって、気づけば16時
なのに全然進まなくて、本当にあと10日で行けるのか自信がない
あぁ。どうしよう、って途方に暮れてたら
「あ、Aちゃん？金髪じゃん、似合うね」
「あべべ…」
「さっき生徒会の仕事で職員室行ったらさ、大倉先生にAちゃんが図書室で項垂れてるからって言われてさ」
ほんとに項垂れてんじゃんって笑うあべべ
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にゃんちゅ(プロフ) - 久しぶりに一作目から見たら消されたページ多すぎて(涙)大好きな作品なのに〜 (3月24日 19時) (
レス) @page50 id: b85d4cfa80 (このIDを非表示/違反報告)
meimei(プロフ) - 花男のイメージソングにもなっている大塚愛の『プラネタリウム』が脳内で流れてくるくらい、素敵なお話です！ (2020年4月29日 0時) (レス) id: a13d06126a (このIDを非表示/違反報告)
mmm1279(プロフ) - 久々に素敵な作品に出会えて感動しています。更新楽しみにしています。 (2020年4月28日 0時) (レス) id: 66f076b2ba (このIDを非表示/違反報告)
おい田中 - 何か､更新日時が変わってるのに131までしか見れないんです｡皆さんどこまで見てれますか？ (2020年4月27日 23時) (レス) id: 5473afbb93 (このIDを非表示/違反報告)
(*´ ? `*)(プロフ) - 久しぶりに占ツクにハマりました、もうこの作品の虜です！応援してます！ (2020年4月27日 21時) (レス) id: 710bba1f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず
| 作成日時：2020年4月25日 15時
