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「…、たろちゃん？」
「また、いなくならないよね」
「Aは、ここにいるよね」
「…。」
「ごめん、変なこと聞いた」
パッて身体を離して、笑顔で言う
「じゃ、月曜、学校でね〜！」
って、部屋を去るたろちゃん
あんな悲しそうに笑うたろちゃん、見たことないよ
そして、わたしが寮に向かう日
お父さんの車に荷物を詰めて、出発する
しばらく道のりを走って、学校の前を通り過ぎる
そこにはいつもと変わらない、運動部が外周を走ってる姿
変わるのは私だけだ。
寮について、荷物を運んでいろいろ説明を受けて、お父さんと別れる
「じゃあねお父さん、ありがと、またね」
「おう、頑張れよ」
そういって頭をポンポンする
さぁ、新しい生活の始まりだ
食堂には、
「あ、Aちゃん、やっほ」
って、ティラノだけがいる
「ここでも出会いは食堂だね」
「ね、多いね」
そう言ってニューヨークでは最初は遠くに座ったけど、ここではそのままティラノの隣に座る。
「ティラノ、宜しく」
「うん、A、宜しく」
明日から、始まる、新しく。
寮食を食べて、ティラノとたくさん色んな話をして、部屋に戻る
当たり前だけど、携帯には着信や通知はなくて、少しホッとしている自分がいた
「あ、ティラノたちとまた交換しなきゃ」
そうして、LINEをインストールする
インスタはどうしようかな、
でもたくさん投稿してたし、今は会えない昔の友達とも一応、
フォローはしてるし、どうしようかなって思ったけど
とりあえずインストールしてログインする
「うわ、懐かしい、」
私の投稿には、いいねの数を気にしてほとんどがアーカイブの投稿が並ぶ
みんなと川で遊んだ写真、新学期の写真、1年生の体育祭、合唱コンクール、文化祭
懐かしい。
他の人の投稿は見るつもりはなかったんだけど、目に入ってしまうと見たくなる
そこには、私のいない思い出が沢山ある。
体育祭、文化祭、合唱コンクール、夏休みの思い出、とにかく色々
みんなが私がなにをしてるのかを知らないのと同じくらい、私もみんなのことを知らない
知らないことって、こんな気持ちになるんだ
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にゃんちゅ(プロフ) - 久しぶりに一作目から見たら消されたページ多すぎて(涙)大好きな作品なのに〜 (3月24日 19時) (
レス) @page50 id: b85d4cfa80 (このIDを非表示/違反報告)
meimei(プロフ) - 花男のイメージソングにもなっている大塚愛の『プラネタリウム』が脳内で流れてくるくらい、素敵なお話です！ (2020年4月29日 0時) (レス) id: a13d06126a (このIDを非表示/違反報告)
mmm1279(プロフ) - 久々に素敵な作品に出会えて感動しています。更新楽しみにしています。 (2020年4月28日 0時) (レス) id: 66f076b2ba (このIDを非表示/違反報告)
おい田中 - 何か､更新日時が変わってるのに131までしか見れないんです｡皆さんどこまで見てれますか？ (2020年4月27日 23時) (レス) id: 5473afbb93 (このIDを非表示/違反報告)
(*´ ? `*)(プロフ) - 久しぶりに占ツクにハマりました、もうこの作品の虜です！応援してます！ (2020年4月27日 21時) (レス) id: 710bba1f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず
| 作成日時：2020年4月25日 15時
