私の声、君の歌声-3-

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とりあえずめめには適当に説明して


「久しぶりやんなぁ！」

「あ、LINE教えて！インスタも！」

って交換する2人


チュロスに並んでる間に、盛り上がってる




めめはずっとわたしのこと見てくるし





ずっと逸らしてたけど、視線に負けてめめを見上げる


「さっき俺ら並んでるの見えて引き返そうとしたでしょAちゃん」

「…そんなことないよ。」

「ほんとかよ」

って笑うめめ




「誰と回ってたの？」

「あず」

「あ、多田さんね」




「あれ、梨沙子は？」

「あ、ほっくん達と回ってる」

「いや、でも男4人で回ってたよ？さっき」

そう言ってインスタのストーリーを見せてくるめめ


「あ、じゃあ、多分女の子4人で回ってると思う」

「最近、理沙子といるの見ないかも。Aちゃん」

「…そうかなぁ、うん、そうかも」

「なんかあったの？」

「なんもないよ」


これは嘘じゃない。特に何か原因があったわけではない。


「ふ〜ん」

ってめめ



「じゃあ北斗くんたちとは？」

なんかあったの？ってめめ





多分めめは知ってる、何があったか








「…ほら、次めめの番」


ちょうどチュロスの順番が回ってきたから、なんとかやり過ごす




めめの、何か言いたげな表情には気づかないふりをした



「じゃあな〜！紫耀！！」

「うん！今度連絡する！！」


って2人と別れる




「世間て狭いね、偶然にしてはすごすぎる」

「ね、確かに」



そう言って歩きながらチュロスを食べる私たち



ティラノはチョコ味、わたしはシナモン味



「Aちゃんシナモンちょっとちょうだい〜」

「うん、いいよ、はい」

って差し出す

「うん、シナモンも美味しい！はい、Aちゃんん、チョコ味あ〜ん」

ってティラノにチョコ味1口貰った

「うん、チョコも美味しい！」

「いいね、シェアハピ！！！」



そうして乗り物の入り口に着いたので、ティラノと2人で並ぶ






「Aちゃん、ティラノが話聞くよ」

って唐突なティラノ

「え？」

「悩んでるね、吐きなさい」

「…。」

「吐けば楽になるぞ」

「…、取り調べじゃん」

「このセリフ言ってみたかったの！！」







「ティラノってさ、ニューヨーク行ってた分、学校どうしてる？」

「あ、平野の学校は公欠扱いならないから、出席日数足りないの」

「あ、わたしもならないの公欠」









「だから、転校するんだ〜おれ、来週から」

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