百七十八話 ページ29
雨宮side
何故だろう。
どうしたらいいのだろうか。
涙が、溢れだして止まらない。
拭うことすら出来ず、只々、滴り落ちていっている。
嬉しいのか、哀しいのかすら判らない。
彼等は、見ていてくれたのだ。
私を、判ってくれたのだ。
その上で、『友達』だと、『仲間』だと＿＿＿＿＿
何かが、込み上げてくる。
こんな、こんな感情＿＿＿理解出来ない。
何なんだ。
掴みかけたドアノブから手を離し、そのまま勢いで外に飛び出した。
こんな、叫びにも似た物は知らない。
外で、誰かとぶつかった。
雨「ッッ、すみません？」
急で驚いた。
中「A……？
ッって、どうして泣いてんだ？
何かされたか？」
一気に押し寄せてくる安心感。
硬直仕掛けた身体が、ゆっくりと解れていくのを感じる。
雨「……違うの。
只々、判らない。
初めて誰かに信じて貰えて。
私がどうしたいのかも判らない。
何を思っているのかも。」
中「……そうか、お前を信じたんだな、
なら、Aもそいつらを信じてみろ。
怖がらずに向き合え。
Aを信じたそいつらなら、Aのしたいようにしてくれるだろうし、
どう思ってんのか判らないってたが、其は、Aはそいつらに信じて貰えて『嬉しい』んだよ。
そいつらは、Aを理解してその上で全部判った上でそう言ってくれてんだ。
きっと、どう転んでもそいつらと一緒なら大丈夫だ。
俺も、お前についてる。
大丈夫だ、一人なんかじゃあない。
Aを信じた奴も、俺もいる。
だから、ちゃんと向き合って探偵社に向かって叫んでこい。
やってないってな。
失敗しても、お前を信じた奴がいるんだ、きっと大丈夫。」
優しく、頭を撫でられながら言われた。
ここ最近、また撫でられるのが好きじゃ無かったのに。
中也に対して、お礼の気持ちと別に違う気持ちを抱いている気が来たが気のせいと言うことにして。
しっかり前を向いて、歯をくいしばって、拳を握りしめて歩いた。
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uniunimonkey(プロフ) - 素晴らしい作品をありがとうございます！もう、大泣きです。完結しないでほしいぐらいです！本当にありがとうございました！ (2021年2月5日 0時) (
レス) id: 4d7cfde356 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 日向飛沫さん» 有り難うございます！イメ画待っています！これからもよろしくお願いいたします！！！ (2019年6月16日 6時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
日向飛沫 - 過去編制作おめでとうございます！結末では、泣いてしまいました。また、過去の雨宮さんなどもイメ画、描かせてくだされば嬉しいです!更新頑張ってください!!!! (2019年6月15日 22時) (レス) id: 5cd376c69b (このIDを非表示/違反報告)
96464649(プロフ) - 面白い話をありがとうございました！とても面白くて好きでした！ (2019年6月11日 20時) (レス) id: 0777cc0744 (このIDを非表示/違反報告)
ますくれもん - 完結するのが惜しい位この小説好き･･･！！最後めっちゃ泣きました、親にうるさいと言われたよ･･･！！ (2019年6月10日 23時) (レス) id: 35498019b5 (このIDを非表示/違反報告)
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