八十五話 ページ37
相澤side
雨宮はそう言い、頭を下げた。
根「無理にとは言わないさ！
でも、話せるようになったら、話して欲しい。」
雨「はい。」
相「俺からも、いいか。
お前が、他人と話したがらないのは、此の間聞いた、特一級異能力者で何時死ぬか判らないからだろう？
何故、たまに授業を抜け出す。
其は、此も関係しているのか。」
雨宮は、此方を見た。
怯えるような顔だ。
何に此奴は怯えているんだ。
雨「ごめんなさい。
話せません。」
相「そうか。」
向けた目は、また逸らされた。
根「では、私とオールマイトは早く帰らないといけないから、此で。
相澤くん、ちゃんと送ってあげてね！」
は？
オ「お大事に。雨宮少女。」
逃げられた。
雨宮を見ると、どうするべきか判らない、と言う風な顔をしていた。
まぁ、当然か。
どうしようか。
今の此奴を一人で帰すのは危険。
其に、あの男がまだいるかもしれない。
何日もろくに食っていないようだし、其に、何があったか知る、ヒントは得られるかもしれない。
今の雨宮は不安定だ。
相「雨宮。」
雨「はい？」
心なしか、校長たちが居たときとでは、落ち着いている気がする。
人が嫌なのか。其とも。
相「今日、俺がお前を送っても、お前の怖がっている男がつけてくるかもしれない。
お前にも、俺にも、合理的じゃない。
一先ず、今日はうちに来い。」
雨「………………お願いします。」
さっき迄、其に怯えて居たのか。
少し、表情が和らいだ。
雨「あの男を＿＿＿太宰くんを見たんですね。」
そう、聞いてきた。
手を握り締め、微かに震えている気がした。
あの男は太宰と言うのか。
相「嗚呼。
太宰と言うのか。」
雨「はい。」
相「ほれ。
うちに来るんなら、さっさと準備しろよ。
寝床提供してやるんだから、早くしろ。」
探偵社の人間だろう。
此処迄、話を聞く限り、探偵社で何かあったと見れる。
今から、取り敢えず探偵社に、保護者に電話をして止めるように言うか。
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ゆい(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年4月4日 20時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
みさき - とても面白い作品ですが、97話ではなく95話になってますよ (2019年4月4日 19時) (レス) id: 2b00ce2615 (このIDを非表示/違反報告)
厘 - 今見て気付いたンですが殿堂入りおめでとうございます！私より作者様の方が神様なんじゃ…？これからもこの素晴らしい作品を読ませて頂きますね！頑張ってください！ (2019年4月2日 21時) (レス) id: d2eb824a47 (このIDを非表示/違反報告)
梶井さんが好きな岩野泡鳴(プロフ) - 絶対切島くん顔ぱぁぁぁってさせるよね、犬だよね、もう犬だよね (2019年4月2日 20時) (レス) id: 6343f47515 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 応援、ありがとうございます！こんな駄作者の心配なんぞしてくださって………神様ですか！？本当にありがとうございます！此からも、何卒、よろしくお願いします！ (2019年4月1日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年3月23日 14時
