不機嫌 ページ13
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廉「なあ、誘われたって誰に？男？一人で行くん？」
もーうるさいなぁ…
「うちのクラスの阿部顕嵐くん！…てか、何でついて来るの？」
廉「ええやん別に。阿部顕嵐って……あーアイツか！」
結局会場まで付いてきた廉と一緒に体育館に行くとすでに人がいっぱいで
ほとんどが女の子だけどバスケ部の人気が伺える
何とかかき分けてやっと見える位置までたどり着くと
ホイッスルが鳴ってちょうど試合が始まった
「あっ、顕嵐くんだ」
顕嵐くんとは昼休みに喋るくらいだったから
バスケをしてるとこを見るのは初めて
華麗なドリブルやシュートを決める姿はキラキラしててかっこいい
ギャラリーの歓声も人一倍すごかった
「なんかすごいね……カッコいい」
思わず隣の廉にそう言うと
はぁ？って眉間にしわをよせて物凄く不機嫌そうに私を見下ろした
「だって一年生なのにレギュラーって凄くない？」
廉「バスケ部が人数少ないだけちゃう？」
「でもシュートいっぱい決めてるじゃん。あっまた決めた！ほらすごーい！！」
廉「……」
どんどん不機嫌になる廉に気付かずに夢中で見ていると
顕嵐くんが一瞬こっちを見て目があった
気付いたかな？と思っているとニコッと笑って私にウィンクをする顕嵐くん
廉「……なんなん！？チャラすぎやろ！」
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作者名：たかりな | 作成日時：2017年3月12日 21時
