桜と君と僕らの嘘 ~secret story~ (ページ2)

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桜の季節ページ2

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そして

頑張って受験勉強したおかげで、二人共無事に高校に合格

中学を卒業した

海「あーあ、また僕だけ取り残されちゃった…」

「カイも来年頑張ってね」

廉「待ってるからな」

私と廉が中学に上がった時も、カイだけ小学校に取り残されたって泣いてたっけ

さすがにもう泣いたりはしないけど

「廉は大阪に行かなくて本当に良かったの？」

廉の家は転勤族

小さい時から大阪と東京を行ったり来たりで

またこの春からお父さんは大阪に行くらしい

廉「俺はみんなと一緒がいい、だいたいAが俺が居らんかったら泣くやん？」

「もう泣かないよ」

廉「え、泣かないの？」

小さい時は廉が大阪に行くたびに泣いてた

みんながいたから寂しくないはずなのに

やっぱり同い年の廉と離れるのはすごく嫌だった

「カイだってもう泣かないもんね、私たちも大きくなったなー」

海「うん、成長したよね～」

廉「そうやな」

蕾が膨らんで、今にも咲き誇りそうな桜の木を見上げるたびに

私たちはまた一つ大きくなる

「桜が咲いたらみんなでお花見したいね」

廉「おん、恒例やからな」

海「二人の卒業と入学もお祝いしなきゃ」

変わらずにみんながいる毎日

でもこれは、決して当たり前なんかじゃなかったんだ

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