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1.世界一の舞台。 ページ1

2023年3月21日 22時43分


この30年近い人生で経験する初めての緊張感




手を合わせ目の前にいる投手に祈った



その瞬間


地鳴りに近いような揺れと心の奥にまで響くほどの歓声がその人を包んだ。


「っっしゃああああああああああああ!!!!」


思わず拳を天に掲げ大声を上げた。

自分の声なんてまるで聞こえやしない最高の歓声と熱気。

それを全身に浴びているその人はグローブとヘルメットを投げ喜びを露わにしている。

「Aちゃん勝ったね!!!!」

その嬉しそうな顔を見た瞬間思わず涙腺が緩んでしまいぽろぽろと涙が零れる。


Aちゃんここまであの子と一緒に頑張ってくれて本当にありがとね


そう言いながら私を強く抱きしめてくれたのは準々決勝から一緒に観戦してきたお義母さん。

「私の方こそお義母さんにお世話になってばっかで...」

「いい?Aちゃん、Aちゃん居なかったらね翔平なんて今ここに居ないし野球なんてやってないのよ?あの子の笑顔はAちゃんのおかげなのよ」

お義母さんと初めて会ったあの頃よりずっとか細く暖かくなった両手で私の頬を包み涙を拭ってくれた。

こんなにも素敵な人たちが居てくれて私は幸せなんだと噛みしめる。

「ほらAちゃんあいつほんと嬉しそうだね」

お義母さんが指さす方に顔を見やると侍ジャパンのメンバーと嬉しそうにハイタッチや抱擁で喜び合う翔平の姿があった。

「にしてもカメラに囲まれ過ぎよね笑」

彼を囲むカメラの多さにクスクスと笑うお義母さんに釣られて笑ってしまう。

「あの子遠い存在になっちゃったよね〜」

「何言っちゃってるの笑 息子でしょ!笑」

「いやもう息子なんだか分からないね笑」




あ。


彼が帽子をひょいと私たちのスタンド側に振った。

その間にもカメラが彼を色んな角度から撮っている。


「あれじゃこっちに振ってるかさえ分からないっての〜全くあの子はー笑」


もっと堂々と振らんかい!と実の息子に呆れているお義母さん笑

「そう言ったって、お義母さんのことを思ってカメラに抜いたり取材をNGにしてくれてるんだから感謝しなきゃだよー?」

「まあそれもそっか笑 後でありがとう言わなきゃだね」

なんてことを話していると、

「あ、そういやAちゃん〜一平ちゃんから表彰式終わったら下来てーってLINEきてたよ」


「分かりました!私ここで待ってるね!」



「Aちゃんが行くんだよ?」





はい???

2.来てってLINE。→



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設定タグ:大谷翔平 , 侍ジャパン , プロ野球   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - あやさん» 遅くなってすみません!!今直しました!!! (11月3日 9時) (レス) @page17 id: c2c7cd44af (このIDを非表示/違反報告)
あや - 昨日の今日ですいません、、Twitterのところは全部見れなくなっていて、、修正出来ないでしょうか?( ´・ω・`) (8月6日 22時) (レス) @page8 id: 00ae8c215c (このIDを非表示/違反報告)
あや - 更新楽しみにしてます!! (8月4日 23時) (レス) id: 00ae8c215c (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 続きが楽しみ (6月23日 0時) (レス) @page21 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - よかったあああああああ (5月20日 11時) (レス) id: c2c7cd44af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年3月22日 15時

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