△１００「秘密の特訓」 ページ33
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天馬「少し頼んでもいいか？」
その日、珍しく天馬くんが私を訪ねてきた。
「うん！私に出来ることならなんでm………じゃなくて、内容次第ではもちろんいいよ！」
ちゃんと言い直したのは、自分でも褒めたくなるくらいの成長ぶりだと思った。
天馬「なんか、最近恋愛ドラマの役に入り込めなくて………
少し、協力してほしい。」
そう言って天馬くんは頭を下げる。
それはそれは、強い想いを感じるものだった。
「もちろんっ！」
.
そう、あの夕食時の "会話" はすべて演技だった。
好きな人なんていないし、恋なんて数えられるほどしかしたこともない。
それに、私がちゃんと女性として生きてみようとしてたこともあり、恋愛ドラマのヒロインの役の練習はより私のタメにもなった。
だから、私は快く引き受けたのだったが…………
さっき、天馬くんの唇と私の唇
…………触れたよね？
キスシーンは確かにあった。だけど……
する "振り" でよかった。
それに、事前の打ち合わせでも何度か練習はした。
顔が近くてお互い照れてしまい、なかなか進めなかったため、ここの練習は少し重ねていたのだ。
天馬くんも私もリハだからと精一杯演じようとして、勢い余って距離感を間違えてしまったんだろう………
なのに、焦った私は頭の中が真っ白になり、咄嗟に部屋に戻ってしまった。
あれじゃあ、天馬くんが問い詰められちゃう………
それでなくても、この手のトラブルはみんなの地雷のようなものだった。
説教されたばっかじゃん………
考えれば考えるほど、天馬くんを置いてきてしまったことへの罪悪感に包まれていく。
「……戻ろう。」
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きゃらめるみるく(プロフ) - なっちゃんさん» 臣クンの件はすぐに修正させて頂きました！！感想、ご指摘、応援の言葉まで、、、本当にありがとうございます！ (2017年4月30日 8時) (
レス) id: c20bb74c80 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - すごく面白いです！ ただ太一くんは臣くんのことを「臣クン」と呼んでいたような・・・ これからも頑張ってください！ (2017年4月30日 6時) (レス) id: e03921e1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃらめるみるく | 作成日時：2017年4月25日 21時
