【A3!】光の指す方へ第２幕 (ページ46)

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▲Itaru’s birthday 2017.4.24 2/3 ページ46

▲Itaru’s birthday 2017.4.24 2/3

￤至 side￤

もうこんな時間か………

時計をみると、針はもう10時を過ぎていた。

「帰ったらみんな寝てるだろうな………」

あの時、頼めばよかったと後悔しつつ、車を走らせた。

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「ただいま。」

玄関のドアを開けるが、部屋は真っ暗だ。

やっぱり………

少し期待していた分、出迎えすらないことに寂しく感じた。

ちょっと電気つけるよ………

「え？」

そこには、ケーキやいつもより特大のカレー、その他たくさんのご馳走が、手付かずで置かれていた。

「準備してくれてたんだ……」

仕事を任せて帰らなかったことをもっと後悔した。

「………至さん？」

そこにいたのは………

A「おかえりなさい。」

Aを目にした瞬間、今までの出来事が一瞬にして走馬灯のように思い出される。

「……起きてたんだ。」

目の奥が熱くなるのがわかる。

A「わわっ！至さん？どうしたんですか？」

俺はAを強く抱きしめた。

顔が見えないように……

A「よしよし……？」

Aは抱き枕のように柔らかくて、こうしてると気持ち良くて、とっても温かくて、優しくて………

安心する。

「もう少しだけこうさせて。」

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