△78「提案」 ページ36
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「お前というやつはどーたらこーたら……」
朝から左京さんの長い説教が始まりました。
理由?それはもちろん………
左京「で、記憶はあるのか。」
そう、昨日部屋があるのにも関わらず、誰にも言わずに東さんの部屋で寝てしまったことで、何かあった時に部屋にいないのは危ないとのこと。
「いや、東さんの部屋って、なんか入っただけでもう睡魔がおそってくるんですよ〜〜」
左京「だから何だ。」
「入った瞬間からもう記憶にありません。」
左京「だからお前はどーたらこーたら………」
学校に行く準備を早くしたいんだけどな………
なんて言ったら、もっと怒られる気がする。
東「大丈夫だよ。ボクは何にもしてないから。ね?」
左京「いや、雪白だからとかそういうことではなくてだ。日頃の危機管理の無さがどーたらこーたら………」
東「じゃあ、こういうのはどう?」
東さんが提案してきたのはこうだ。
僕は推測上、二重人格のようなものだと思われる。
意識がある僕には、意識が弱い時の記憶は全くないのだ。
これは改善しなければならない点だということは、重々承知している。
そこで………
「交代で相部屋する!?」
東「そう、忙しいとか何か理由がない限りはAの部屋で交代で寝てあげるんだ。
1人はやっぱり、危ないし、心配だしね?
Aの部屋はベッドはなく、布団を敷いてるだけだから、川の字のようになら何人でも眠れる。
1人の男と相部屋は危険でも、2人ならさすがに悪いことも出来ないでしょ?」
いつもならすぐに却下といいそうな左京さんも今回ばかりは首を横に振ろうとはしなかった。
左京「わかった。
じゃあ、ペアは相部屋してる2人、そして一人部屋は俺と茅ヶ崎。三角と雪白でなら考えよう。」
あれ?僕の意見はいらないんだ?
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作者名:きゃらめるみるく | 作成日時:2017年4月10日 1時