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「あ…………」
突然、チョッパーが思い出したように声をあげた。
どうやら慌てて飛び出して来たため、医療道具を全て忘れて来たらしい。
しかし、じゃあそりに乗っていたこのリュックはなんだ……?
我はチョッパーにリュックを見せる。
「おれのリュック!!何で…!?」
「何でって。あんた、自分で旅の支度したんじゃないの?」
ナミも気になって、声をかけて来た。
しかし、チョッパーは自分じゃないという顔をしている。
もしかして……。
「………………ドクトリーヌか…、結局貴様の思考などお見通しってわけだ」
「素敵な人ね…」
ナミが我の隣に座りながら言う。
こういうじんわりとした雰囲気は嫌いじゃない。
チョッパーも感傷に浸っている。
「アッハッハッハッハッハッハッ」
「「うっさい貴様ら!!!/お前ら!!!」」
こいつら……!
せっかくチョッパーが思い出に浸っている時になんだ貴様ら!
ってチョッパーもするな!!
ルフィやウソップにそそのかされてか、チョッパーも割り箸を鼻に突っ込んでいた。
「よーし、てめェらみんな注目ーっ!!!」
ピリリリリーッ!と笛の音がするが、みんな聞いていないようだ。
「えー、ここでおれ達の新しい仲間」
「カルー、あなた飲み過ぎよ!!」
「クエーッ!!」
「オイ、クソコック。もっとつまみ持って来い」
「おォ!!?てめェ今なんつった!?おれをアゴで使おうとはいい度胸だ」
「"船医"トニートニー・チョッパーの乗船を祝し」
「サンジ、恐竜の肉もうねェのか!!?いっぱい積んだんだろ!?」
「おれさ………」
「あー、あらためて乾杯したいと思う!!」
「こんな楽しいの初めてだ!!」
「新しい仲間に!!!乾杯だァア!!!!」
「「「「「「「カンパーイ!!!」」」」」」」
ガシャァン!!!
グラス倒しのぶつかる音と共に、新たな仲間が共に旅をする。
船は今_______
最高速度で_______砂の王国、アラバスタを目指している。
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作者名:アップルパイ | 作成日時:2017年11月22日 15時