80 ページ36
.
A「でも、年下が好きって、」
大貴「それは理想の話でしょ?」
A「だって、私なんて…ただの同期、」
大貴「あのさ、
……もうやめにしない?」
男らしく開かれている有岡くんの脚の間めがけて、ぐいっ、って椅子を引っ張られて急接近。
大貴「ただの同期、っていうのはもうさ。俺には我慢ならないっていうか」
A「………」
狼狽える私のことなんて無視して、有岡くんが私の顔を覗き込む。
大貴「……木村は、俺のこと好きじゃないの?」
物凄い勢いで心臓が脈を打ってる。顔が熱い。
あぁぁぁ、どうしよう、
大貴「やっぱり俺の勘違いだった?」
A「ちがっ、う……勘違いじゃない、」
ん?って首を傾けてる。
かっこよすぎて失神しそう…ずるいオトコ…!
.
A「……好き、」
目の前の有岡くんが、破顔した。
すごく嬉しそうに笑った。
大貴「ほんと?」
A「…ほんと、」
そう言ったら、むぎゅーって抱きしめられた。
.
まだ有岡くんの脚に挟まれたままの私の視界の端には、やりかけの報告書があって
誰もいないオフィスで何をやってるんだろうって、また少し顔が熱くなった。
大貴「なーんか、いつのまにか好きになってたんだよなぁ」
A「あ、私も」
ほんと?って嬉しそうにニコニコしてる。
大貴「何かあったら助けてやりたいし、いっつも笑っててほしいなって思うし」
それを聞いて、今までの色々な場面を思い出す。
有岡くんがそういう風に思ってくれてたのかと思うと、なんだかすごくくすぐったい感じ。
大貴「…最近家まで何回か送ったりしたけどさ、ほんっと地獄だった」
A「地獄って!」
大貴「いやそうじゃなくて。我慢するのがね、なかなか」
それを言って、また私の顔をじーっと見た。
なるほど、有岡くんがいつもこうして何か言った後に私の様子を伺ったりしてたのって、要は試してたわけか。
今回もその罠にまんまとはまって、恥ずかしくて俯いた私
その隙に、ちゅっ、ってほっぺに柔らかい感触。
A「!!!」
大貴「あ、初めてじゃないよ」
A「…え?」
大貴「この間おんぶして帰った時、さすがに我慢できなくてしちゃった。ほっぺにだけど」
……なっ、なにを…!!!!
赤面する私にまた楽しそうに笑う有岡くん。
有岡くんってこんなに甘々だったの…!
私もうときめきすぎて涙出そう、
.
2253人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綾花(プロフ) - はじめまして。会社の設定などとてもリアリティがあって、心が温まる部分もあればとてもドキドキする社内恋愛のシーンもありとても面白かったです!またオフィスラブを書いてもらえると嬉しいです!これからも応援しています。 (2023年3月1日 17時) (レス) id: 7111c84bf6 (このIDを非表示/違反報告)
HAЯU - 初めまして!大好きな有岡くんと、社内恋愛&同期の設定、神だと思いました、笑 純情ロメオも読みました!これからもお体に気をつけて頑張ってください応援してます! (2020年1月3日 20時) (レス) id: 0d57913dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - あおいさんはじめまして!いつも密かに読ませて頂いています!個人的に社内恋愛系大好きなので…同期の有岡くん最高に胸キュンでした!!続編も見てみたいです! (2017年4月24日 0時) (レス) id: 19b2afc8b5 (このIDを非表示/違反報告)
明音(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編も期待していいですか? (2017年4月13日 1時) (レス) id: cb58bb6f94 (このIDを非表示/違反報告)
ももっぺ - 完結おめでとうございます!!すっっごく良かったです!!!終始ドキドキしてました!!! (2017年4月4日 10時) (レス) id: 5640788ff9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおい | 作成日時:2017年3月17日 22時