オワリにしよう。2（Daiki.A）

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「キターーー！！」



テーブルのど真ん中に置かれた、私のスマホ。




どうして結局こうなってしまったのかは、
ご想像におまかせするとして。





〈有岡くーん〉

というラインを送ってから数分。



画面にポップアップが表示されて、過剰なまでに反応する私たち。





〈お疲れ！どした？〉


どした？だって…！あわわ……

どうしよう、好き！もう私盲目状態だ！




A「どうしよう、返信来ると思わなかった、」

「私も。飲んでるからなおさら気づかないかと思ったんだけど」

A「わぁ……わぁ、どうしよう、」

「あはっ、めちゃくちゃ喜んでるじゃん」

「可愛いなーA！今のA有岡くんに見せてあげたい！恋する乙女最高よ…」



A「あの、な、なんて…送れば…」



きっと私よりも経験豊富であろう二人に助けを求めたら、二人であーでもないこーでもないって言ってる。

うーん、頭がぐわんぐわんする。結構きてるかもしれない…




「迎えにきてー、でどうですかお姉さん」

A「そっ、えっ、急すぎじゃない！？ワンクッション！大事！」

「いいんだよ、こっちは酔っ払ってんだから」

A「でも、いやいや、好きじゃない女からそんなの来たらドン引きだし、ていうか迎えに来てってワガママだよ？！」

「多分なに送っても喜ばれるから大丈夫」


なにを根拠に…！




「全部酔いのせいにすればいいのよ！ね？」

A「そ、そんなぁ……」




まだビミョ〜に残っている理性が私を冷静にしようとしている


A「やっぱり、あの、うん、一人で…」


って、立ち上がったら、
ぐらってバランスを崩してどん、って椅子に座り込んでしまった。




「無理無理。一人で帰るのは無理。却下」

A「うううう……帰れない……」

「…お、それいいね」

A「え？」



責任取るから安心して。むふふ。

ぽんっ。




A「…え、今、」


私の方から吹き出し出てる、
勝手に送りやがった……！！





〈のみすぎて帰れない〉




………な、なんという、



A「可愛い子ならあざといで済むけど、そうじゃなければただの…ただの…」


「大丈夫大丈夫、今急に告白したって喜ばれるよ」

A「うわーん、絶対引かれたー、うわーんもうふたりとも大っ嫌いー」

「あはは、その大っ嫌いはすぐに大好きに変わるさー」



ひどいよ、ひどいよ…！

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