オワリにしよう。2（Daiki.A）

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慧「ちょりーっす！」


人差し指と中指を立てた手で、もしかしたらもう古いと言われてしまうかもしれない挨拶をしてきた伊野尾くん。ちゃらい。




A「有岡くんなら今外出てるよ」

慧「えー！まーじー」



有岡くんの席にどかっと座って、長い脚を使ってぐるんぐるん回ってる。


見てたらこっちが酔いそうなので、両手でがっつり止めてやったら、

うはは、って楽しそうに笑った。




A「伊野尾くん大丈夫？一応勤務時間中だけど」

慧「でもさ、休憩しないと効率悪くなるっしょ」


総務って暇なの？
って聞きそうになったけど、嫌味っぽいからやめておいた。



ていうか休憩しにわざわざ他部署に来る人いる？

総務に居場所ないんじゃないかって心配になるんだけど。






…あ、八乙女先輩が伊野尾くんを睨みつけてる。


伊野尾くんがニコニコしながら手振ったら、物凄い形相で中指突き立ててた。
見てはいけないものを見てしまったかもしれない。




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慧「Aちゃんってさ、大ちゃんのことどう思ってんの？」



あまりにも唐突な質問に、キーボードを叩いていた指先が止まる。



A「どうって…」

慧「んーっとさ、男としてどう？ってこと」

A「……良い人」

慧「ふはっ、だよねー」



ぱかーって口を開いて無邪気に笑ってる。

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