オワリにしよう。2（Daiki.A）

65（03.31 up） ページ21

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当たって砕けろ！！
砕けたときは、俺がちゃんと破片拾ってやる！



という、有岡くんからのやや奇妙な応援メッセージを思い出しながら、深呼吸して、緊張をほぐす。






ついに迎えた最終プレゼン。


手元をもぞもぞ動かしたり、無意味に何度も座り直している課長を尻目に、私はもう一度手元の提案書を眺めた。


色んなことがあったし、泣いたりもしたし、レポートとかそういう資料作成大嫌いなのに頑張ったし、寝不足でお肌も荒れたけど、





協力してくれた人たちや、励ましてくれた同期たちの顔を思い浮かべながら。当たって砕けろ、その言葉を頭の中で反芻して。







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最終プレゼンだけあって物凄い重圧だったけれど、

全店舗の調査結果に基づく提案書を発表したら、先方重役陣から驚きと賞賛の声があがった。




店舗調査の許可は貰ってたけど、
全店舗、さらにこの数十ページにわたる提案書のことは先方には伏せていた。


そう、これが今の私の精一杯の切り札。



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「全店舗とは、驚いたな。若いのに素晴らしい」

A「いえ、周りのサポートが無ければできませんでした。本当に感謝してもしきれません」



会長が ほぉ…って、私をじーっと見た。




「周りのサポート、かぁ」

独り言を呟きながら、うんうん、と一人で首を縦に動かしていた。




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