二十八 ページ32
何日経ったのだろうか
あれから城内は元通りの様になり、また変わりなく平和に過ごしている
ただ最近、少し幕府軍がよく道を通る様になった気がする
少し聞き耳を立てれば抵抗軍がなんだとか
「あの金髪の男は抵抗軍に行ったと聞いた。」
「我々も加勢しなければ」
…金髪の男？あのお兄さんだろうか、それとも旅人さんであろうか
抵抗軍…。聞く限り怖いように感じるけど。
まぁいい。今は旅人さん生きてるって事が嬉しい。
パイモンさんも一緒だろうか？
加勢…。争うのだろうか、抵抗軍の実力がどれほどなのか分からない
……これ以上知るのはやめよう、僕が知っても後悔するだけだ
家に帰ればお母さんがご飯を作っている。
いつも通り、安心できる場所
ただ、何か心にぽっかりと開いてしまった穴があるように感じて。
『お母さん、手伝うよ』
「A……、いや、大丈夫よ！無理してないで寝なさい」
『…無理なんてしてないよ。いつも通りで居させて』
「、そう…？」
なんで会話をしていればドタドタと廊下を走る音
バンっと勢いよく扉が開く
「お兄ちゃん！！！！手紙！！！！！」
『わ、何…？びっくりした』
「いいから！！''楓原''さんからだよ！！」
『………』
楓原…？なんでアイツが手紙なんて。
小さな紙袋に入っているそれを読み上げる
なになに…？
〔A、会いたいと思う。
会えないと思うだけで拙者は胸が張り裂けそうである。
拙者が居なくなって少しでも寂しいと感じてはくれただろうか？
拙者は言わずとも既に寂しい、Aの顔を見たい。
妹君とも話をした。兄をよろしくと言われたでござるよ。
これで家族公認でござるな、今度親御様にも挨拶をさせて欲しい
愛しいA、拙者が稲妻を訪れる時はいつになるか分からぬが
それまで決して拙者を想っていて欲しい。
拙者はいつでも考え、寂しく想って居る。
次会った時には名前を呼んではくれぬだろうか
楓原万葉〕
……情報量が多すぎる、どこから突っ込んでいいやら
寂しいと感じたか？そんなバカな、感じる筈がない。
妹と話…あの時そんな会話してたのか…？？何がよろしくだ…？！何もよろしくされたくないよ
家族公認？挨拶？勘弁してくれ
楓原を想う？………嫌でも今考えてるよ。
名前？楓原…万葉？………だめだ、性に合わなさすぎる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
河井 - ぷんさん» 嬉しさ満開！いい言葉ですね！！楓原万葉…罪な男です。ただし私が書くものはどうしてもネタ寄りにまでなってしまうので…真面目な万葉も頑張って書いていきたいと思います…！こちらこそありがとうございます！ (2023年1月9日 0時) (
レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
ぷん - ひゃー！！！！推しのBLだぁぁぁ！！！！！嬉しさ満開！！！なかなかないから本当に嬉しいですありがとうございます泣 (2023年1月8日 14時) (レス) @page9 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
河井 - 夜叉さん» わひゃー！！！嬉しいですありがとうございます…… (2023年1月6日 16時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉(プロフ) - 神作を見つけてしまったありがとうございます推しが尊い（殴 (2023年1月6日 16時) (レス) @page4 id: 0a276b4c2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：河井 | 作成日時：2023年1月6日 11時
