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｢それで、聞きたいことなんですけど｣
鼓動が速くなった。
いったい何を聞かれるのだろうか。
もしかして、あの人に私のこと聞いたとか？
待ち伏せしてたこととか…
そんなことしてたって知られたのだとしたらなんて言い訳をすれば良いのだろうか。
｢どうして避けるんですか？｣
｢え？｣
顔を上げると前を見たまま歩いてるミンソクさんと目が合うことは無かった。
やっぱり避けてるの気付いてたんだ。
あからさま過ぎたな…
｢避けてたわけじゃないですよ？本当にここ最近用事があって…｣
｢帰りだけじゃないですよ。仕事中は一見普通ですけど目を見て話さなくなりましたし｣
だって…目を見たら好きが溢れてくるんだもん。
それと同時にあの人が頭に浮かんできて上手く話せないんだもん。
｢それは…きっと気の所為です｣
｢じゃあ｣
突然ミンソクさんが私の前に立って目線を合わせてきた。
ドクドクとうるさい鼓動はミンソクさんに聞こえていないだろうか。
｢目を見てもう1回言ってください｣
声を出したいのに喉に何かがつっかえたように何も出てこない。
真っ直ぐな瞳に囚われてじわじわと熱が集まってくるのが自分でもわかって堪らず目を逸らしてしまった。
｢…やっぱり言えないじゃないですか｣
小さく溜め息を吐き出すのを聞いた。
なんだか泣きそうだ。
どうして私は勝手にミンソクさんに振り回されてるんだろう。
｢何かしたなら謝りたいけど理由が分からないから謝れないじゃないですか。俺何かしちゃいましたか？｣
勝手に傷付いただけです。
ミンソクさんは私に何もしてないんです。
だからそんなふうに自分を責めるような声でそんな事言わないでください。
そう言いたいのにそれすら言えなくなってしまった私はただ下を見るだけ。
これじゃあ余計に誤解させてしまうのに。
｢お疲れ様です｣
突然気まずい沈黙を良く通る声が破った。
その声が誰のものなのか理解する前に視界に入ってきたのは綺麗な髪の美人な女性。
ミンソクさんの…不倫相手だ。
ちらりとミンソクさんを盗み見すると少し怒ったような表情をしていて見てはいけないものを見た気がしてすぐに視線を逸らして小さくお疲れ様です、と返した。
｢お2人は今帰りですか？私も今帰りなんですよ｣
｢そうですか｣
にこやかに声を掛ける女性に対して業務的な返しをするだけのミンソクさん。
怪しまれないようにそうしてるだけなのだろか。
明らかに冷たいような気が…
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K(プロフ) - ソルさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(;_;)ミンソクさん派も多いのですね！どちらとのハッピーエンドなのか、楽しんで読んでもらえると幸いです(^_^) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆなさん» ベクペンさんなのですね！私なら選べないです、どちらとも幸せになりたいです...笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - きらさん» こんばんは！わー、ミンソクさん派！ベク派が多いと思ってたのでなんだか嬉しいです(>_<)どちらとも幸せになれれば良いのに...と作者なのに悶々としてます笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - いつも楽しく拝見してます！ミンソクさんとハッピーになってもらいたいなって思いますっ！ (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ベクペンだけど、選べません（笑） (2018年5月20日 4時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年3月15日 18時
