Episode of OTORI *10* ページ10
A「え、何これ...?」
長太郎「何これって...
押し倒してるんだよ」
A「いやいや、意味分からない。ほら、退いて」
何の冗談だと、笑いながら諭すも
・
長太郎「...退かないよ。
陽太と付き合うだなんて、言わないで」
A「え...」
ちょたの表情が徐々に苦しそうになる。
A「ちょた...?」
・
長太郎「Aはさ...俺の事、どう思ってる...?」
A「どうって...好きだよ」
長太郎「それは、家族として?
...それとも、1人の男として...?」
A「!」
その質問と、この状況...
恋の経験があまりない私でも、ちょたが言おうとしている事を理解出来てしまった。
・
A「...私達、家族だよ...?」
長太郎「分かってるよ」
A「ちょt(長太郎「それでも俺はっ!」
物静かなちょたが、いつもの倍以上のボリュームで、私の言葉を遮り
長太郎「...Aの事...
1人の女の子として、好きなんだ...」
そして...絞り出すように掠れた声で、私に告白した。
A「ちょたっ...私はっ...」
ちょたを1人の男として見る事なんて出来ない。
長年、一緒に過ごしてきた家族だから。
・
ちょたから離れなきゃと思い...私は力一杯彼を押し返そうとするも
びくともせず、呆気なくその手を掴まれて床に押し付けられる。
A「っ...」
長太郎「お願い...逃げないで...
陽太の所に、行かないで...」
私の肩に顔を埋めるちょた。
まさか、こんな想いを抱えていたなんて...
受け止める事が出来ない想いを、どうすれば良いのか分からず...私にしがみつくちょたを突き放せずにいた。
To be continued...?
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らんなあ - とても面白かったです (2020年4月20日 16時) (レス) id: aab03e3535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†ハヅキ† | 作成日時:2019年4月14日 14時