Episode of OSHITARI *8* ページ18
忍足先輩と2人で家に帰るのは、あの雨が降った日以来だ。
忍足「...あの日以来、部活がない日でもタオルを持ち歩くようにしてんねん」
A「私も...ハンカチは必ず入れるようにしました」
忍足「ん?たまたまやなかったん?」
A「!いや、その...」
しまった。
A「忘れる事がないように、って事です」
無理矢理、誤魔化す。
忍足「...ほうか」
特に怪しむ事なく、そう答えるだけだったが...
目を細め、やたら優しい微笑みを見せられ...ホントは分かってるんじゃないかって内心思う。
・
A「そ、そういえば。
日吉君に私の事聞いてるらしいですけど、私には聞きにくい事なんですか?」
話を逸らそうと、聞いてみたかったその話をふってみると
忍足「...せやなぁ。
Aちゃん、結構強情な所あるし。...さっきみたいにうまい事誤魔化されると思ってな」
A「!」
やはり、バレてたか...。
A「っても...日吉君が答えられる事なんて限られてると思いますけど」
ただの隣の席のクラスメイトに何を聞いてるのだか。
・
忍足「≪休み時間に何をやっとるか≫とか≪1人でいるのはいつか≫、とかなら、アイツに聞くのがええやろ」
A「...そんな事、気になります?」
忍足「当たり前や。Aちゃんの重要な情報やで」
A「...止めてくださいね、ストーキングは」
・
忍足「...なぁ、日吉と何話しとるん?いつも」
そんな事を突然聞かれ
A「もう良いじゃないですか。私が日吉君と何話そうと勝手でしょう?」
いつもみたいに、冷たくあしらって流そうとした。
・
忍足「...アイツ、俺に言ったわ...
≪Aとクラスで1番仲良いのは、俺です≫...ってな」
A「!?」
その時、忍足先輩から笑みが消え
私は力ずくで近くの壁に追いやられた。
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らんなあ - とても面白かったです (2020年4月20日 16時) (レス) id: aab03e3535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†ハヅキ† | 作成日時:2019年4月14日 14時