【短編雑談】言いたいことも言えないこんな占ツクじゃ

キスしないと出られない部屋。(乱寂? 寂乱?) ページ12

■荒ぶる乱数くんが苦手な方はバックで■

僕は、神宮寺寂雷が嫌い。
いわずもがな、あいつの全てが嫌だ。
あのすました顔も、余裕ぶった口調も、年上だからといって偉そうな態度も。
全てが気に入らない。陰気だし。あんなのがそばにいたら、僕も陰気になりそうで怖い。だというのに。

『この部屋からはキスしないと出られません』

不気味なくらいに真っ白な、何もない部屋の、固く閉ざされた扉に描かれた文字。
部屋の中には僕と"アイツ"の二人きり。

「さあ、どうしようか、飴村くん?」

「＿＿＿＿いや」

どうしようか、とかじゃないから!!!意味わかんないんだけど!何この展開、僕たちさっきまで＿＿＿＿

「まさか驚いた.....。君たちとテリトリーバトルをしているうち、あまりのパワーに時空の歪みからまさかこんな部屋にきてしまうなんてね」

「ものすごい説明口調だし誰に話してんの」

寂雷は、まあそれはいいんだ、と余裕綽々に部屋の隅々を見渡しはじめた。いやよくねえよ。
そんな、どうして僕が寂雷なんかとっ!!

「そのセリフ、そのまま君にお返ししたいのだけれど」

「人の心読んでんじゃねえよ、じじい」

■つづく(続くとは言ってない)■

ふたりはプリキュア!!!!(ほぼピーサード)→←寂雷先生すこすこすこのすこすこしこ(下品)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す