【HQ】群青コート【男主】

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それは突然だった




『えっ・・・一与さんが』




「そうなんよ。今度葬儀あるから部活お休みしてくれる？」

『あっ・・・うん。分かった』


今日、部活から帰ったら衝撃の知らせを聞いた


小さい頃から、面倒見てもらってた家族のような人




人は死ぬ

生きているモノなら当たり前だ

世界中で何千、何万の人が亡くなっている

ニュースで見て情報としてそれとなく感じていたものが

身近に起きた瞬間に

殴られたように、はっきりと意識させられる




飛雄、大丈夫かな・・・




訃報を聞いて初めに思い浮かんだのは

他でもない飛雄の事だった

同情とかそんなものじゃなくて

漠然とした恐怖



飛雄が独りぼっちになってしまいそうな気がして怖い



＿＿＿＿飛雄をよろしく頼むよ



いつだったか

一与さんが僕にそう言っていた


あの時はただ、これからも仲良くしてねって意味だと思った

でも、今の自分からすると




あの言葉は、託されたんだ




僕が飛雄のことを託された



『・・・だとしても、なんて声掛けたらいいんですか』



いくら身近にいたとしても、血の繋がらない他人の僕と

実の孫である飛雄とでは違いすぎる




掛ける言葉が見つからない






葬儀の日




飛雄と美羽ちゃんが遺影の前で立っている姿を



後ろから見ていることしかできなかった








この日から飛雄は変わった




いつもぶっきら棒で無意識に敵を作ってしまっていたけど

そんなんじゃない

周りを寄せ付けない

圧倒的威圧感





その後、いつからか飛雄は“コート上の王様”と呼ばれるようになった




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

今回は短くてすみません。
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皆様、本当にありがとうございます。とても、嬉しく思っています。
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これからも「群青コート」をよろしくお願いいたします。

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