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担任から、部活動見学は強制参加であり、部活に入る意思がない人でもとりあえずは見学するようにキツく言われる

周りから面倒くさそうに返事をするクラスメイトたちの返事が聞こえ、僕も適当に返事をした

見学が終わればそのまま帰宅できるため、みんな一斉に帰り支度を済ませて教室を後にする


本来なら体育館へと向かうのだが、僕は3つ隣の教室へと足を進める
別に一緒に行く約束はしている訳ではないが、飛雄が待っているだろうと思った



「悪い、担任の話が長引いた。待たせた」



飛雄のクラスではつい今しがたホームルームが終わったらしく
ぞろぞろと生徒たちが教室から出てくる
飛雄もその中に混じり、申し訳なさそうに眉を下げていた



『大丈夫だよ。僕もさっき来たところだし。じゃあ行こうか、体育館』

「おう」



飛雄にとっても、僕が来ることは想定していたのか
何の疑問も持っていないようだった

二人横に並んで歩き体育館へ向かうと、既に多くの1年生たちが体育館へと入っていく真っ最中だった

北川第一中学校は、全中予選で毎年ベスト4に入る強豪校だ
特に最近では2年連続で決勝まで進出しているらしく
部活見学にこれだけの人数がやってくるのも頷ける


僕たち二人も、シューズに履き替え急いで体育館に入った


体育館内では、部活のジャージを纏い練習する上級生たちが居た
2・3歳しか歳が変わらないはずなのに大きく見える先輩方の姿に、僕たち1年生は緊張し声にならない声が漏れる


その中で多くの1年生たちの視線を浴びている一人の男子生徒

長身で綺麗な顔立ちをしているその人は、このバレー部の主将だった



「みんな〜、よく来てくれたね!俺はこのバレー部主将でセッターを務めている。及川徹だよ。よろしくね」



笑顔で挨拶をしているのに、
どこか裏のありそうな怖い印象を受ける主将

だが、この人が北川第一が2年連続で決勝へと導いた優秀な選手であることは、彼自身の自信に満ちた表情から容易に想像できた


北川第一の正セッター、及川徹


そんな彼はどんな選手なのだろうか
飛雄と同じ様な天才なのかそれとも・・・


もしも彼が僕の思っている後者の人間なのだとしたら
セッターを目指す天才が背後に現れたと知ったらどうなってしまうのだろうか


いや、他人の心配ができるほど僕は上手くないからな

飛雄が一人にならないように、
付いて行けるだけの技術を身につけなきゃいけない


天才である幼馴染と対等にバレーをするために

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ブタ(プロフ) - 金成さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!イラスト検討してみます! (4月2日 12時) (レス) id: 2e5896a6df (このIDを非表示/違反報告)
金成(プロフ) - コメント失礼します。…全然無理にとは言いませんがよければイラスト見せていただけないでしょうか…。ほんと我儘だとは思うんですけど自分も描いてみたく…検討していただけないでしょうか。作品、すごく面白くていつもにこにこで読んでいます。更新頑張ってください。 (4月2日 0時) (レス) id: 84b21786fe (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - 空さん» わぁ!!コメントありがとうございます!頑張ります!! (3月29日 17時) (レス) id: cb9064ad86 (このIDを非表示/違反報告)
- とてもいい作品です!更新がんばってください!応援しています! (3月29日 14時) (レス) @page6 id: 7db07df1a0 (このIDを非表示/違反報告)
ブタ(プロフ) - コメント返し、下手くそですみません(´・ω・`) (3月27日 21時) (レス) id: ab5ddee3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブタ | 作成日時:2024年3月22日 23時

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