固い決意 (JN side) ページ48
(JN side)
ふっ、と目を開けると見慣れない天井が目に入る。
寝起きのせいか、ここがどこなのか理解するまでにたっぷり10秒はかかったと思う。
時計を見れば、20時半を差している。
なんだか肌寒くてぶるりと体が震えた。
というのも俺は、布団に包まりながらも上裸で寝ていたらしい。
寒くて当然だ。
……そして、なんで自分が上裸で寝ているのかを思い出し、一気に顔が燃えるように熱くなった。
顔というか、ほぼ全身。
だって俺、Aと……。
うわ、ヤバい。
なんかもう、思い出すだけで色々とヤバい。
頭がパンクしそうになって、バフッと枕に顔を埋める。
Aが、俺を。
いつも言ってくれていた「好き」じゃない。
恋人同士が使う「好き」だった。
愛してる、って言ってくれた。
……夢じゃない。
全部、現実なんだ。
ああ、どうしよう。
嬉しくて嬉しくて仕方がない。
思い出すだけで口角が上がって、顔がさらに熱くなる。
JN「A……」
だけどその名を口にした時、ふと隣にAがいないことに気づいた。
俺の隣は抜け殻のように空いている。
あれ？
たしかさっき、Aを抱き締めたまま寝ちゃった気がするんだけど……。
もう起きてるのかな？
そっとベッドから抜け出してしっかり着替え、寝室を後にする。
勝手に歩き回るのも気が引けるから、真っ直ぐにリビングへと向かう。
……だけど、その途中。
『……はい、ちゃんと会えました。オッパ、色々と本当にありがとうございました』
ひんやりと冷えきっている廊下。
すぐ近くから、Aの声が聞こえてきた。
あ、やっぱり起きてた。
誰かと電話してるみたい。
Aの話し方的に多分、スンチョリヒョンかな？
俺がちゃんと到着したことを伝えているんだと思う。
俺も後でもう1回、お礼言わなきゃ。
ヒョンたちのおかけで俺はこっちに来れたようなものだし……。
『それでオッパ、ちょっとお話があって……』
どうやら通話は少し長引きそうだ。
……っていうかここ、ちょっと寒いな。
布団の中が温かかったから余計に。
先にリビングにお邪魔してようかな。
そんなことを呑気に考えながら、止めた足を再び動かし始めた時。
『オッパ、私……
─── 再契約は、やめようと思います』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1933人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
来栖(プロフ) - セナさん» セナさん、ありがとうございます。必ずハッピーエンドにします！続きはもうしばらくお待ちください🙇♀️ (2022年10月26日 21時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
来栖(プロフ) - てじさん» てじさん、いつもありがとうございます。続きはもうしばらくお待ちください🙇♀️ (2022年10月26日 21時) (レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
来栖(プロフ) - 景夜さん» 景夜さん、いつもありがとうございます。続きはもうしばらくお待ちください🙇♀️ (2022年10月26日 21時) (レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
セナ(プロフ) - 初コメ失礼します、、、！一難去ってまた一難😭😭パルちゃんとジュンくん、セブチのみんなが幸せになりますように……！更新応援しております🥹🥹 (2022年10月22日 9時) (レス) @page47 id: b2769f16fb (このIDを非表示/違反報告)
てじ(プロフ) - パルちゃん....お話の中だけどステージで輝いてるパルちゃんがもう一度読みたいよお😭どうなってしまうのか🥺 (2022年10月22日 7時) (レス) id: 677831959c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：来栖
| 作成日時：2022年10月1日 17時
