記録係5【アンナチュラル 】

尾行 ページ49

※オリジナル
六郎視点

仕事が終わると
Aちゃんと東海林さんは
おしゃれをして出かけて行った。

Aちゃんと東海林さん…
二人だけで大丈夫だろうか。
…って、僕が心配したとこで
意味はないんだろうけど。
さて、帰ろうかな。

六「お疲れ様でした。」

頭を下げるとパシッと掴まれる右腕。

中「久部。三澄。今日暇か。」

ミ「えー。もう何言われるか
なんとなくわかるんですけど。」

これは、きっとAちゃんと
東海林さんに着いて行くつもりだ。

中「だったら、話が早い。行くぞ。」

あー…予想通り。

ミ「でも、たしかに面白そうだし
行ってもいいかなー。
ね、久部くんも行ってみない？」

六「え、ミコトさん行くんスか…」

嘘だ…まさかミコトさんまで
行くなんて！！

中「久部、別に行かねえならいいぞ。」

六「い、いや！行きますっ！ついてくっ！」

いくらAちゃんと
付き合ってるからって
中堂さんと二人きりにはさせたくない。

_＿＿＿＿

お洒落なお店に向かって行く
Aちゃんと東海林さん。
東海林さんはスキップしてるけど
Aちゃんはおろおろしている。

中「そんなんになるなら、行くんじゃねえ」

ミ「A、大丈夫かなあ。
東海林、守る気ゼロだよね？」

僕の方を見るミコトさん。

六「そうですね…。
…あ、二人とも入っちゃいますよ。」

中「行くぞ。」

今日はお洒落なレストランに入るので
中堂さんも珍しくお洒落をしてる。
喪服とは違うキチンとしたスーツ。
Aちゃんとのデートで着てあげれば
いいのに…と思う。

ミ「私たち、仕事終わりで
お洒落なんてしてられないのにね。
ずるいよなあ…中堂さん。」

六「ミコトさんはいつもお洒落じゃないっすか。
…俺なんて大学生だから…いつもこんなんで…」

中「ごちゃごちゃ言ってねえで入るぞ！」

ミ「はーい。」

六「今行きまーす」

_＿＿
お店に入るとちょっと
Aちゃん達とは遠い席に案内される。
んー…ちょっと見づらいな。

中「クソッ！ほかの席空いてねえのか！」

ミ「ああああ…もう静かにしてくださいって。
A達に見つかりますよ？」

中「いっそ、見つかってもいいだろ。
それで連れて帰る。」

ミ「開き直るって、子供ですか。」

六「…一度良いと言ったのに…
それはAちゃんに嫌われますよ。」

中「…それは…困るな…」

Aちゃんのことになると
すぐに静かになる…ある意味すごい。

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