記録係。【アンナチュラル 】

疑問 ページ10

「「「凍死！？」」」

『凍死のご遺体も肌がサーモンピンクに変化するはずです。でも違いがあって、心臓血を見るとわかるんです。』

毛「いやあんな所で凍死しないだろう！」

夕「血中のCoヘモグロビンの濃度3%ななこちゃんだけ一酸化炭素全然吸ってない」

てことは、ななこちゃんは別の場所で？


ミ「間違いありません。このご遺体の死因は、凍死」

中「は、良かったな他殺で」

『中堂さん！』

私は背が低いので、台を用意してもらった。
その台を隣に持ってきて
中堂さんの口をマスクの上から手で塞ぐ。
中堂さんはぎょっとした顔で私を見る。


毛「まだ他殺だと決まったわけじゃない！」

夕「どっちもどっち」


六「胃の内容物出します」

夕「容量、127ml」

ミ「ちょっと待って胃の中に何か残ってる」

毛「いいよー何も出なくていいよ」

ミコトがピンセットで何かを取り出した。

『紙？“ユキオトコイタスケテ花”？』

夕「名無しの女の子は、花ちゃんだったか」

ミ「口や気管にも傷はなかった。…凍死する直前に、自分で飲み込んだんではないでしょうか」

『ダイイングメッセージ、だよね』

頑張ったね。紙を飲み込むなんて。
ありがとう。証拠を残してくれて。
絶対に解決するからね。

それにしても、台に乗ってるとはいえ
ずっと口をふさいでるのは疲れた。
ちらりと中堂さんを見るとぎろりと睨まれてしまった。

『すみません…』

ご飯。→←同じ。

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