記録係。【アンナチュラル 】

開けて ページ19

戻ってみるとやっぱりあった。
雪の結晶のマークの入ったトラック。


ミ「臨床検査技師の報告によれば、赤血球が完全に破壊されていた。つまり-20℃以下での凍死。」


『今度こそ！私のお手柄だーい！やったー！』

ほらみろ！私1人だって事件解決の役に立てる！中堂さんなんていなくたって大丈夫なんだ！！

ミ「A、あそこの塩、採取しておいてくれる。」

『うん！やった！！やったー！！』

六「そこまでよろこぶもの？？」

『あれ？このトラック空いてるよ？』

もしかしたらもっと証拠があるかも！

六「Aちゃん！、マズイよ！！」

ミ「……待って…ユキオトコノイ、タスケテ花。これが…ここだとしたら。」

六「え？」

『ユキオトコノイエ、タスケテ花イル』

六「これ…」


ボードの紙に、はみ出した文字は
ななこちゃんから出たメモと合う。
ああ…ななこちゃんは花ちゃんを助けたかったのか。


ミ「携帯……、、充電3%…久部くん、スマホある？」

六「バイクです。」


私はあるよー！なんて出そうとしたら
ん？なんか暗くなって…扉が閉まる！！


『待って！！！』

扉を抑えるために走れば、
頭にガツンと何かが当たる。
おい、まて…今日は厄日か。

六「Aちゃん！」

ああ…扉の鍵は閉められた。


『いてて…傷が開くだろー！！何しやがるー！』


私が叫ぶとすぐにゴォーと言い白煙が車の中に入って来た。ごめんなさい、言い過ぎましたー。


ミ「リアルで冷凍保存人間の実験されちゃうとはね……」


『ごめん…巻き込んだ…どうしよう。
とりあえず寒いから頭の血は固まるねやったー！』


六「何を呑気な…」

呑気で悪いですね。
こうでもしないと泣きたくなるんです。

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