真ん中【MIU404】

リベンジ。 ページ49

伊吹「えー？違うの？志摩はLoveの好きでしょ？」

『えええ！？』

志摩さん、桔梗さんのこと好きだったの！？

志摩「なんでそうなる。」

伊吹「ち、な、み、に、俺のAちゃんへの好きはラ…【警視庁から各局、西武蔵野署管内。西武蔵野工業団地内の公衆電話より緊急通報。通報での声紋の結果、前回までの虚偽通報者と同一人物と確認。現場にて容疑者を確保願いたい】…ねえ！タイミング！」

『志摩さん！』

志摩「さて、リベンジと行きますか！」

『あ、そうだ私一旦ここでおろしてください。』

志摩「…は？」

伊吹「…ちょっと…何言ってんの？Aちゃん。」

『私もそろそろかっこいい所見せたいなぁって！』

伊吹「意味わかんないんだけど！」

志摩「また突っ走る気か？」

二人とも一気に雰囲気が変わる。
車内はピリっとした空気に包まれる。

『きちんと無線持ってきます！準備終わり次第志摩さんのところへ向かいます！』

すると、志摩さんは勝ち誇ったかのように先輩を見て先輩はぶすーっと膨れる。

伊吹「Aちゃん、なんで志摩なの。」

『伊吹先輩は前回のリベンジでしょ？…私邪魔しませんから…それに、今回は勝てますよね？』

それを聞いて

伊吹「…何？Aちゃん、俺を煽るの上手くなったね。志摩に似てきたんじゃない？…でもそういうAちゃんも好き！…任せてよ！次こそは勝つから！」

『じゃあ決まりですね、そこらへんで大丈夫です。ありがとうございます。』

よかった、まだタクシーで分駐所まですぐ戻れる距離。

志摩「準備終わり次第すぐ来るように。」

伊吹「絶対突っ走っていかないでよ？」

『はい！』

そう言って私は急いで戻った。

………

やばい、完全に出遅れた。
遅れた理由がバレたら志摩さんに怒られる…

「警視庁から各局、西武蔵野署管内公衆電話より緊急通報。虚偽通報と同一人物。」

『え、また？』

志摩「A！まだか！？』

『ひえええ！すみません！…しかしもうそちらに向かってます！今志摩さんどこですか！？』

志摩さんから場所を聞き、その場所まで急いで向かうことにした。

…【志摩side】

志摩「待て…！」

…クソ…！自転車使っても追いつけないのか！

すると一台の大型バイクが横を猛スピードで抜けて
俺たちの数メートル先で止まる。

『止まって！！！』

志摩「え？」

『今から私たちは連れ去られた真木ちゃんを助けに行きます。来るか来ないかあなたが決めなさいっ！』

かっこいい。→←きゅる

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