あれ、いつの間に？ ページ15
この日も朝から仕込みやら準備やらしていた。
するとメインホールから友近さんの声がした。
友近「あれ、おかしいなぁ？」
A「どうしたんですか？」
友「ちょっとAさんこっち来てみ！」
友近さんに言われて厨房から小走りで出ていく。
A「あっ、向側って確かお寿司屋さんでしたよね？」
友「そうなんよー。どないしたんやろう？」
石橋「どーせ売れなかったから潰れたんでしょ。ってことは新しい何かができるんですかね？」
厨房から石橋さんが答えた。
友「なんか朝からうるさいなぁって思ってたら工事のおっちゃん来てるやん。只今工事中やって。それにしても何ができるんやろ？」
山本「まさかショッピングモールとか作らないですよね？こんな所に大きすぎて迷惑なんじゃ？」
友「そうなんよね。それ困るわー。」
A「飲食店とかかな？だとしたらうちとは違うジャンルの店がいいですよね。例えば鉄板焼き屋さんとか。」
友「わかる、それ！それかアパレルちゃうの？」
A&山「あー、なるほど。」
私はそのあと厨房に呼び出されたので仕込みに専念した。
石「この鍋のソースをかき回しておいてくれ。」
A「わかりました。」
このソースはうちの人気No. 1メニューのスパゲティボロネーゼだ。
ああ、いい香りがするなぁ。美味しそう。ニンニク効いてそうだしトマトやバジルの香りもする。
秋山「すみません。ちょっと小麦粉買い付けに行ってきやす。」
石橋「いってらっしゃい！」
秋山シェフが一言言ってお店を出て行った。
それにしても向側って何ができるんだろう？
この日の仕事終わりに向側に立ち寄ってみた。
A「あの、ここって次は何ができるんですか？」
工事の人「詳しくは完成してからお楽しみですね。また飲食店ができるみたいですよ。」
A「そうですか。教えてくださりありがとうございます。」
飲食店か。何の店なのかな？私は気になりつつもこの日は家に帰宅することにした。その前にスーパーに寄って食材買ってからね。
しかしこの時はまだ何のお店ができるのか私は知る由もなかった。
まさかライバル店が現れようとは？
by kurumikan
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作者名：アレグレット・マホーンズ／なるこ x他1人 | 作成日時：2019年9月29日 13時
