お届けものですよー！ ページ14
いつも私達のレストランに美味しそうな食材を届けてくれている女の子がいる。
吉田ファームのゆりさんだ。
この日も厨房のドアより呼び鈴が鳴り石橋さんがドアを開けた。
ゆりやん「失礼しまーす。新鮮な野菜と霜降り牛です。」
石橋「毎日ご苦労様です。」
ゆ「ここに置いときますね。」
するとそこに友近さんの声が響いた。
友近「ちょっとその声は？ゆりちゃんじゃないのー！元気にしてたぁ？」
ゆ「友近さぁあん。昨日も会ったんやけどな。元気よー！」
友「また今度会いましょうね。気兼ねなく連絡してちょうだいよ。」
ゆ「わかったぁ！そんじゃ失礼致します。」
石「あっ、そうだ！吉田さんにお願いがあるんですけどいいですか？」
ゆ「お願いってなんやろ？」
石「今度上のパーティー会場で結婚披露宴やることになりましてうちのシェフ達で料理を振る舞うんですがよかったら試作品を一緒に試食してもらえないかなって？生産者としての意見も聞きたいですし。」
ゆ「いいですよ。わかりました。」
石「その時になりましたらまたご連絡致しますね。」
ゆ「おおきにー！と申します。楽しみにしてまっせ。あれ？あの女の子見かけないんやけど。」
ゆりさんが私を指差して言った。
石「最近入った新人のAシェフです。ほら、ちょっと挨拶してきなよ。」
A「初めまして最近働かせてもらってます新人のAAです。よろしくお願いします。」
ゆ「よろしくね！うちは吉田ファームのゆりやん。本名は吉田有里やねん。ここのレストランと契約しててうちで育てた野菜とか肉とか届けてるんよ。牧場と養豚施設に畑やマルチもやっててな。」
A「凄いですね。」
ゆ「さすがに魚介類は無理やったわ。でもいつも石橋シェフに褒めてもらってるしやりがいあるから時々届けてるんよ。」
A「そうなんだぁ。凄いなぁ。」
石「Aシェフ、挨拶はこれくらいにして業務に就いてくれたまへ！」
A「わかりました。失礼しました。」
ゆりさん凄く明るくて元気な女の人だったな。それにしても友近さんがゆりちゃんって言ってたなんて知り合いなのかな？
今度、友近さんに聞いてみようっと。
うちの料理は私も含めたシェフが作ってるんだけどその料理の食材を届けてくれているのがゆりさんだ。
いつも美味しい食材を届けてくれてどうもありがとう！
by kurumikan
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作者名：アレグレット・マホーンズ／なるこ x他1人 | 作成日時：2019年9月29日 13時
