#12 ページ12
「みーっけ」
後ろから聞こえる聞き覚えのある声。
せっかく下駄箱まで来たのに。
「…なんですか」
どうしてこうもまた、私に突っかかってくるんだろうこの人は。
後ろを振り返ると、深澤先生がいつものごとくヘラヘラ笑ってた。
…やっぱりイラつく。
深「あんま阿部ちゃん困らせんなよー」
あぁ、阿部ちゃん、あの紙この人に見せたのか。
深「阿部ちゃんが怖い顔してたから覗いてみたらさ、お前の進路希望調査だったのよ。」
「…で、なんですか。それ言いにきただけですか。」
進路のことについての話なんて別に聞きたくないし深澤先生に関係ないじゃん。
担任でもないんだしさ。
そもそも先生のせいで阿部ちゃんを困らせることになったと言っても過言ではない。
深「相変わらず冷たいねぇ」
「別に普通です」
呆れたような、でも面白がるような瞳が私の方を一直線に向いている。
ほんと、この人何考えてるんだろう。
何故か引き込まれていく。
そらせない。先生から目を、そらせない。
「え、やばいやばいふっかじゃん」
「帰り際に見れるとか超ラッキーなんだけど」
向こうの廊下から聴こえてくるキャッキャした声。
それと同時に上がった深澤先生の口角。
だんだん近づいてくる足音に比例して私の心拍数も上がっていく。
「深澤先生さよならー！」
深「はーいさよなら〜気をつけて帰れよ〜」
ふっと私から目線を外した深澤先生が、いつもの笑顔で女子生徒に挨拶を返した。
女の子たちの頬がパッと赤く染まる。
嬉しそうにはしゃいで去っていく彼女たちを見送るその瞳が私を再び捉えた。
深「これが、普通。」
「…自惚れすぎ」
ははははっと大声で笑う先生。
深「自惚れてんじゃねーよってバスケ部によく言われる(笑)」
「女子全員先生がタイプとは限らないから」
深「でも俺結構モテるのよね残念ながら」
「だから何？…用がないなら帰ります」
何よこれ、先生のモテ自慢なんてどうでもいいしそんなの聞いて何になんの。
ローファーを棚から取り出して床に放った。
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なっつ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！！嬉しいです！頑張ります！！ (2020年7月7日 19時) (
レス) id: 57490b8521 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - めっちゃ良かったです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2020年7月7日 17時) (レス) id: 910436b2bc (このIDを非表示/違反報告)
なっつ(プロフ) - 紫のたかくんさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです（ ; ; ）ふっかも樹も色々やばいですよね、(笑)これからも楽しいお話をお届けできるよう頑張ります〜！！ (2020年7月7日 13時) (レス) id: 57490b8521 (このIDを非表示/違反報告)
紫のたかくん(プロフ) - 初コメですm(__)m寝かしつけと家事が終わってから1人で悶えながら読んでます、、ふっか、、いやじゅったんも爆弾ぶっ込みすぎ、、たまらん(Ｔ＿Ｔ)ちょっと苦しくなりながらもきゅんきゅんする、、これからも更新楽しみに待ってます！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2020年7月7日 2時) (レス) id: cc53be7d4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっつ | 作成日時：2020年6月28日 23時
