ガチ勢じゃないのに転生してしまった。【鬼滅の刃】

鬼ってなんで赤とか青じゃないんだろう ページ8

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そして、鬼は"うろこだき"という人に相当な怨みがあるようだ。江戸時代にうろこだきという鬼狩りに捕まって以来、そのうろこだきの育てた弟子を13人喰って来たという。

炭治郎は...うろこだきの弟子らしい。

鬼が印象に残っている弟子を2名あげた時、炭治郎は見るからに怒りに満ちていた。
怒りによって振るう刀は2体の鬼を切った時よりも息の乱れた動きで、頸を狙う前に鬼の攻撃により倒れた。

そして、最初に狙われていた男の子は炭治郎が狙われているうちにそそくさと逃げて行った。
...哀れな男の子。
せっかく助けて貰ったのにお礼も言わず、更には置いて逃げるだなんて...まぁ、でも。


「・・・長くは生きれないか」


...身勝手な行動はいつしかその身に帰ってくる。
コイツ以外にも異形型の鬼がいるかもしれないのに。それも考えず一目散に逃げていって、生きれるはずもない。


「ふふふ・・・小僧、お前は狐小僧を食った後ゆっくり食ってやる」

「ほーん」


どうでもいい様に返事をすると、少し動きを止めた後大きな舌打ちをして炭治郎に手を伸ばした。
さすがに、引っかからないか。

いろいろと興醒めしてしまい、胡座をかいて座りながら炭治郎と鬼を眺めた。
そして昔の記憶を思い出すように...


「＿＿＿この後すぐに炭治郎が目を覚まして」

「切っても切っても頸まで届かない」

「すると地中から鬼の手が出て、炭治郎は飛んで避ける」

「鬼の空中から攻撃、頭突きで回避」


「・・・頭突きで回避！？」


普通にびっくりして大声を出してしまった。それによる隙なのか、それとも炭治郎の腕なのか、鬼の首はいとも簡単に切れてしまった。
驚きで出せない口笛を吹くと、炭治郎は鬼の手を優しく繋いで...


「＿＿＿神様どうか、この人が今度生まれてくる時は鬼になんてなりませんように」


そう言った直後、鬼は灰となってきれいさっぱり消えていった。
悲しい顔をする炭治郎に居た堪れなくなり炭治郎の背中を思いっきし叩いた。


「いっ！？」

「炭治郎、まだ1日目だ・・・憐れむのもいいが油断はすんなよ」

「千弦・・・あ、でも」


そう言って最後に炭治郎は手を合わせた。
目を瞑り、祈りを捧げる炭治郎に倣って私も手を合わせると、気付いた炭治郎が私の頭を優しく撫でた。なんだか擽ったくなってしまい、私は炭治郎の手を払うように下がり顔が暑く感じる前に逃亡した。

天然こわい...天然こわい...→←おっしさん！！おらぁ、がんばるばい！！

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