検索窓
今日:46 hit、昨日:7 hit、合計:414,561 hit

47 ページ46

そう言って口に含むと

そのまま顔を近づけてきて、

私の唇をゆっくりと
部長自身の唇でこじ開けた


「んんん」

ゆっくりと
広がるコーヒーの味

そして、
そのまま、舌を絡める

「んっ」


コーヒーの苦みが
なぜか甘さを増す


くちゅ


この限られた空間で、微かに水音が響き
そしてコーヒーの香りが漂う


でも、私の頭は
申し訳ないほど冷静で

誰かがきたらどうするの?という
変なスリルが邪魔をし
そして、何より
さっきからグルグルしている、
部長の奥さんの事で頭がいっぱいになり


ダメだって制御かける自分がいる


ゆっくり唇を離した部長が

「おまえさ、ほんと集中力ねぇな」


「だって・・・ここは」


「大丈夫なんだろ?
だから、サボってたわけだし」


「え?それは違・・・」

今度は、軽く口を塞がれ

「もう1回やり直し
集中しろって、こないだもいいませんでしたっけ?」


と、さらに深く入れ込んでくる

さっきとは違うキス・・・


そうなってくると
やっぱり、部長のキスは
丁寧で、優しくて心地よくて、


そんなこと考えてはいけないのだろうけれど
相性がいいんじゃないかとすら思えてくる・・・


「ふは・・・」


お互いの唇を離したとたん
思もわず、ずっと我慢していた呼吸を取りもどす



「ほら」

そう言って
課長は持っていたカップを私に返す



「・・・ありがとうございます」



「ったく、今度サボったら
また、お仕置きするからね」

そう言って、扉の方に歩く部長

その後ろをついていく私


「あ・・・」


そう言って足を止め振り返る部長


「おまえさ、もう少しだけここにいとけ」


「え?」

「今、でるとマズい」


「大丈夫です」

「いや、
おまえ、自分で鏡見て見ろって言いたいところだけど、
ここにないから口で言うけど
明らかに、ここで何かイタしてました感満載」

「へ?」


「へ?じゃねぇし
ははは、まぁ、俺はそっちの顏も好きだけどね
じゃ・・・」


自分でもわかるくらい
顏も温度が上昇するのがわかり

思わず、空いている方の手で頬を抑える



部長が非常扉をゆっくりと引く


・・・
・・・


「おっと、ごめん」

部長が誰かに謝ったので

扉の方を見ると
そこには雅紀がいて


私は思わず
ゴクリとツバを飲み込んでしまった・・・


万事休すとは
このことだ

48→←46



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (868 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1244人がお気に入り
設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。