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部長が私の後ろから手を伸ばしていきたので

思わず目を瞑ってしまう私



「これさ・・・」

と私の耳もと近くでそう話かける部長

「相葉の仕事だろ?」


「ん?」


目を開けると、
部長のその手は
私に触れず

そのままデスクのマウスにまで伸ばし
そして、動かす


「ったく、おまえさ
残業してまで、人の仕事することないだろう」


「仕方ないんです、
雅紀も忙しくて、今日もそのまま直帰なんだと思います」

ドキドキが加速する

「そうは言っても」

「それに、明日朝から釜山に出国なんで」

そう言うと
ふぅ
と私の横でため息をつく部長

私は
その呼吸音に一瞬
ビクっと感じてしまう

「てかさ、
何?おまえらつきあってんの?」

「え?」

私はチラっと部長の方を見たけれど

部長は
私ではなく
そのままPCの画面を真剣に見ていた


「違いますよ・・・やだな
さっき、エリちゃんも同じこと言われました」


「そりゃみんな勘違いするだろ」

「そうですか?
もう入社したときからこんな感じですよ」

「ふーん、同期なんだ」


そう言って、
カリカリカリカリと、
マウスの中央のローラーを回す


「あ・・・そうか
そうですよね、部長はこの春から来られたから」



「まぁ・・・そうだね
まだ、あまり知らないことが多いねって
今、そう言いながら話題変えたろ」

「違いますって。」


「でも、仲良すぎだろ」

「そんなことないですよ、
現に、萌絵も同期ですけど、
萌絵の仕事も同じようにしてます」


「ふーん」


そう言いながら、私の肩から伸びた腕と

そして。微かに香る香水の香りが
私のこの寝不足で、さらに残業で疲れた心をかき乱す


「あ・・・あの?」


この体制って
と言いたいところだけど

「何?」


「あ・・・そう言えば、部長の同期って」

「ん?」

「どなたと一緒なんですか?」


そう言うと
カチカチ回していたマウスを止める


「あぁ、俺中途採用なんだよね」

「え?」

「知らなった?」


「あ・・・はい」


フと私の耳もとで笑った部長


「でも、同期っていくか、
歳が近いところで、課長の大野さんかなぁ」


「え・・・そうなんですか」


大野さんはこの営業1課の課長で
どちらかというと、
営業向きな雰囲気ないのに
なぜか、ここぞという時にほぼ100パーセント決めてくる

まぁ、その成績が認められて
課長の席にいるのだけれども


「何?その・・「え?」
それは、どっちの「え?」」


「どちらの「え」
と言われましても・・・」

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設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

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