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ホテルから、
地下鉄に乗り
そしてターミナル駅で乗り換える
いつも出勤時間より、1時間早いと
少し人込みは軽減されていた


どうしようかと迷ったけれど
あとで焦るの嫌だから
そのまま別の電車に乗り換える


窓からみる景色は、
いつも見慣れたものなのに
いつもよりキラキラと輝いて見えたし

たぶん、今日は仕事は完璧に終わらせそうな
謎の自信に満ち溢れていた


私はそのまま
会社の最寄りの駅に向かい


そして、「NYkid」に向かった

こんな気分がよければ、
きっとコーヒーも格別においしいはず


そうだ、まだ時間もあるし
朝食もそこで済ませよう


いつもの時間なら、
少し混雑しているけれど

1時間早いと、
店内も空いていた


私は、店に入り、
窓際の席に座った


しばらくして、
女性スタッフが

水とおしぼりを持ってきて
メニューを開く


そこには、5つほど
モーニングセットが用意されていて

私は、その中から
「クロックムッシュを頼んだ」


「お付けするコーヒーは、
マスターのブレンドで大丈夫ですか?」

「えぇ。大丈夫です。いつもそうしてもらってるから」


そう言うと

にっこり笑ってメニューを下げた


・・・いつもカウンターで、
コーヒーを頼むだけだったから

マスターしか見えて無かったけれど

そっか、他にもスタッフの子いたんだ


そして、用意された水を一口のみ
店内を見渡す

壁はコンクリートむき出しで
配管も見えてる

その無機質な感じの室内なのに、
家具は木製だったり

グリーンが置いてあったり

そして私は
遠くのカウンターの向こうを見る


例のあのギャルソンが、
すごい真剣な目で

サイフォンを見つめている

店内はボサノバが軽くかかっているけれど
離れていてもコポコポとサイフォンの水を吸い上げる音が聞こえる


店内は、コーヒー豆の焦げた香りが漂い
そして、その奥にトーストの焼ける香ばしい香りと共に

私を魅了した


時間の贅沢ってこういう事を言うんだろうな・・・

そう思いながら、私は彼を見つめる

その姿は恋とかそう言ったレベルではなく
ただ・・・人ととしてカッコよく見える


そして、そんな風景の中に溶け込んでいる
私すら
いい女なんじゃないかとすら思ってしまう


しばらくして、
食器のカチャカチャという音が聞こえ

その彼が
トレイを持ち
私の方に進んできた


「朝帰りかよ、今井Aさん」


「は?」

一気に
さっきまでのおしゃれな空間が
音を立てて氷ついた

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設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

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