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「まさか・・逃げるなんて
あと2時間後にはミーティングルームで会いますし」


「あぁ、そうね・・・」


「先に行って、資料揃えておきます」

「・・・ありがとう」


そう言ったまま、まだ私の腕をつかんでる部長

「あの・・・部長
離していただかないと、
私・・・会社に行けません」


「ん?そうね」


・・・そうねって


「部長?あの・・・」


「キスは?」

「はい?」


「だから、キスしてからでしょ」

「なぜゆえ?」


「じゃないと行かせない」


キュっと私の心が再びなる

キュっとなったり、
ズキンと来たり、
朝から騒がしい私の心


「駄々っ子ですか・・・」


「駄々っ子です」

「ふざけないでください、部長?」


早くこの場から立ち去らないと
私・・・


「ふざけてませんが」

「いや十分ふざけてるでしょ」


「じゃあ、わかった、
上司命令、キスをしてから行け」

「って・・・おいこら
職権乱用かよ」


「誰に向かって、その口きいてる」

「ひぃ
すいません・・・
わかりました
します・・させていただきますっ」


私は、ベッドにあがり
部長の頬にキスをする

離れると


「はいダメ。やり直し」


「なぬっ?」


「ちゃんと
キスはこうしなきゃダメだろ」


そう言って、手を私の後頭部に回し
眠っている自分に引き寄せる



チュッ・・・チュッ・・・


昨晩から何度か部長とキスをしていくうちに
部長とのキスのタイミングを明らかに覚えた私

その甘さに酔いしれていく


そして、
ゆっくり離れ


「行ってよし」


「はい?」


「はい?じゃない」

「いや・・あ・・
まぁいいです」

私は、思わずうっとりしてしまったことに
不覚を感じ
すぐにベッドを下りる



「行ってきます」


そう一言言うと

「はい・・じゃあ後ほど」

そう言ってほほ笑んだ部長
その優しい笑顔に
再び私の心が動き出す

すぐに・・・ここを出ないと

そう
早くでないと・・・



私は慌てて
ベッドから離れ、
椅子に置いてあった
カバンを肩にかけ

扉まで急ぐ


「あ・・・」

自分の足元に気づき

扉の近くのクローゼットを開け
そこに収めた

パンプスを出す

痛いだろうなぁ・・・

そう思い
パンプスに足を入れる

あれ・・・痛くない

そっか・・・昨日部長が貼ってくれた絆創膏

私はきゅっと手に力を入れた

早くここから出ないと
私はカバンをもう1度、肩にかけなおし
その扉を逃げるように開けた

だって
部長に恋してしまいそうになっていたから

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設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

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