解放 ページ28
「俺さ・・・なんだろう、
すべてを解放された気がする・・・」
「うん・・・解放されたのよ」
「そっか・・・」
「時期に、眠くなる・・・
目が覚めたら、すべてから解放してあげるって・・・
しょうが」
「え？」
なんて言った？
俺は重たくなる瞼をむりやり開く・・・
そこには、悲壮な顔をしたAの姿が
ぼんやりと見えた
「しょうにお買い物頼まれたんだ
しょうは、部屋の外から出なれないから・・・」
「え？」
「しょうは苦しんでた・・・」
「どういうことだよ・・・」
「私を見る和の顔が、辛いって・・・
だから、解放してあげなきゃって
和のために」
「言ってる意味が分からないよ・・・」
俺は、ハッと、電気が走る
しょうちゃんの部屋から、
出てきた時から喉が渇くのと
そして、この甘い香り・・・
生ぬるく感じたビール
異常なくらい頭が真っ白になった射精
「A・・・・おまえ・・さ」
俺は手を伸ばし、Aに触れる
現実か夢かわからない狭間
「A、おまえ・・・まさか
Gimmickされてんのか・・・」
そう聞くと不思議そうな顔をした
「A？しょうちゃんにいつも必ず
飲まされてものはな・・い？」
震える俺の上で不思議そうに俺を見るA
「・・A？思い出して・・・答えて？」
「イチゴ・・・」
「え？」
「イチゴ味のジュース、
とっても甘くて、おいしいの・・・
しょうに、
頂戴って言ったら、いつもくれるの・・・」
嬉しそうな顔をするA
血の気が引いていく
「でね、しょうはいつもそれを抱っこして飲ませてくれるの・・・
Aは、
俺がいないと寂しくなっちゃうから
ずっとそばにいてあげるねって
だから俺とは離れちゃだめだよって・・」
あ・・・あ・・・
ヒプノ・・シス
それは、一種の催眠療法でよく使われる刷り込み
「い・・いつから・・・」
「わかんない、ずっと昔からだよ・・・」
しょうちゃ・・・
嘘だろ
そこまでして、Aが自分から離れないように、
「でね、しばらくしたら、
すっごく幸せな気分になって・・・」
・・・
「本当は、しょうから離れたくないんだけど・・・
今日は、お使いを頼まれちゃったから・・・」
「ど・・どういうい・・・」
ダメだ、どんどん身体が・・・
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結愛(プロフ) - 和くんの立場を思うと、やるせないです。しょうくんに依存することでしか生きられない主人公に、少しだけ私と似た部分をかんじました。 (2020年3月3日 20時) (
レス) id: 790ab34727 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - とても面白いお話でした。最後の3話から訳が分からなくなって、何度も読み返しました。和くんの中の主人公が好きという気持ち、しょうくんの部屋での出来事などは全部記憶からなくなってしまったということですよね。しょうくんと主人公の存在も和くんの中から消えた。 (2020年3月3日 20時) (レス) id: 790ab34727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2020年2月14日 21時
