滴る果汁 ページ20
そう言って、
俺を見たAはかわいくて
「じゃあ・・・」
俺はそう言って、ホールの真ん中にある
イチゴを1粒、手でつまんだ
それを抜くようにひっぱると
中のカスタードクリームが一緒に救い上げられ
今にもそのクリームが、垂れて落ちそうなくらい
イチゴにまとっていた
「ほら、口」
そう言うと、
Aが口を少し開いた
「それじゃあ、入らないって
クリームついちゃうよ」
そう言ってもう少し大きく開いた口に中に
こぼれそうなクリームが滴る方を、入れてやると
それを咥えるように唇を閉じ噛んだ
静かな寝室に
「ジュっ」と音だけが微かに漏れる
それがあまりにも、官能的にそそる表情で
そして、この酸味高い香りに刺激されて
俺の口の中でもジュっと唾がでる
「わぁ、すっごく甘い」
しかしすぐに
今度は、真逆に純真爛漫な顔を見せたA
「和も食べるたら？
すっごく甘いから」
「あぁ」
俺は、一旦、口の中で広がった唾を飲み
そして、指でつまんだままのクリームのほとんどない
イチゴを全て口に入れた
口の中で、予想してた通りの酸味が広がる
俺を覗きこむように見ていたAが
「ね、甘いでしょ？」
と真っ赤な唇でそうつぶやいた
「甘い？」
俺がそう聞くと
「うん。甘い」
「俺には、結構な酸っぱさだったけど？」
そう言うと
「え？それは、和が
クリームがないところをたべたからだよ」
と、言って、
中心部から、一つずれた１粒を、
今度は、俺の口のもとに持ってきた
俺は、最初は、
口をつぶっていいたけれど、
イチゴのクリームが
俺の唇に触れたと同時に、
それを口に入れた
今度、酸味だけでなく、
クリームの甘さとイチゴの酸味が
口の中へと広がった。
今度は、俺がまたパイからその隣のイチゴをつまみ
そして、口にそれを運ぶように見せかけて
そのイチゴに着いたクリームをゆっくり、Aの唇に
まるで口紅を塗るかのようにゆっくりと滑らせた
それが、すでに真っ赤になっているAの口を
より一層、淫靡にさせる
そして、それを口の中にいれてやると、
大きかったイチゴはAの口に収まり
姿を消す
ただ、隙間なく収まったので
少し苦しそうな顔をし
そして、その表情のままイチゴをかみ砕くと
口から果汁があふれて、
口角から、赤い汁が流れてきた
俺は思わず、ゴクリの唾を飲む
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結愛(プロフ) - 和くんの立場を思うと、やるせないです。しょうくんに依存することでしか生きられない主人公に、少しだけ私と似た部分をかんじました。 (2020年3月3日 20時) (
レス) id: 790ab34727 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - とても面白いお話でした。最後の3話から訳が分からなくなって、何度も読み返しました。和くんの中の主人公が好きという気持ち、しょうくんの部屋での出来事などは全部記憶からなくなってしまったということですよね。しょうくんと主人公の存在も和くんの中から消えた。 (2020年3月3日 20時) (レス) id: 790ab34727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2020年2月14日 21時
