ざわめき ページ18
リビングに戻ると
やはり乾燥しているからか、
喉がカラカラと渇いていた
俺は、
Aのところに戻る前に
途中キッチンに入り
冷蔵庫から、
ビールを、もう1本出した
それを一緒に、
Aの前のテーブルに置いた
すると
ふふっと笑ったリン
「ん？何？」
リンが笑ってくれたことに、
少し安心し
俺がリンを見る
「だって、それじゃ、パイじゃなくて、
ピザ持ってきたみたい」
と言って笑った
「あぁあ、これ？これね？
あははは、ピザね、ピザだよ」
俺も訳のわからないことを言って、微笑む
Aが笑うことで、
俺は、こんなに安心するんだと実感する
そう、まだ俺は、しょうちゃんのところから、
勢いよくAの手を引いて出てきてから
まだ数時間しかたっていないのだ
だから、きっと
まだざわついているんだと思う
「あ。。・・・食べる？」
そう聞くと、
「うん」
ざわめき
と頷いたA
でも、その前に、どうしても喉の渇きをどうにかしたくて
持ってきた
ビールのプルトップを開け、
ある程度、飲む
すると、
さっきの生ぬるいビールとは違い、
すーっと、胸のつっかえが取れたかのように、
冷たいビールが喉元を過ぎた
「あーっ」
思わず、声が漏れる
そうだ、やっぱり、
さっきのビールが悪かったんだ、
考えてみたら、
味もなんだかまったりしていて
ビールは、こうキリっとしてるのが、1番うまい
俺は、
その○ってきたのに味をしめて
結局最後まで、一気に
そのビールを飲みほした
「ねぇ和・・・服着てもいい」
少し恥ずかしそうにそう聞いたA
「ダメ」
「てか・・どうせ脱ぐし」
「・・・」
「でも・・・」
「わかった・・・」
さすがにさっきのことがあるので
あまり意地悪なことはしたくない
俺は立ち上がり
パイの入った袋を片手で持ち
もう片方の手は、
バスタオル1枚で、身体を覆ってるAの前に差し出した
俺の手をしばらく見ていたA
その目は怯えている気がした
「大丈夫だよ・・・もう、あんなことしない」
そう言って、俺はの方から、Aの手を取った
そして、ゆっくり、Aの手をひっぱった
Aは、俺の力に添うように
片手で、バスタオルを胸のあたりで抑えてしなやかに立ち上がった
「ベッドで食べようか・・・」
そ言って俺はその手を導いた
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結愛(プロフ) - 和くんの立場を思うと、やるせないです。しょうくんに依存することでしか生きられない主人公に、少しだけ私と似た部分をかんじました。 (2020年3月3日 20時) (
レス) id: 790ab34727 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - とても面白いお話でした。最後の3話から訳が分からなくなって、何度も読み返しました。和くんの中の主人公が好きという気持ち、しょうくんの部屋での出来事などは全部記憶からなくなってしまったということですよね。しょうくんと主人公の存在も和くんの中から消えた。 (2020年3月3日 20時) (レス) id: 790ab34727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2020年2月14日 21時
