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「なんでもねぇよ、さっさと上がってくれます？
こっち詰まってきてますけど？」
とごまかすも
「翔は、リンが別れたいんじゃないかって、不安なんだってよ」
と、大きな声でいうもんだから、
螺旋階段でもその会話が響く
「え？」
「あぁあ、もう、何でもねぇって
黒川、おまえマジであとでぶっ飛ばすから」
あはははは
と、俺の後ろで大笑いする黒川
すると、上から
「まぁ、それは、ゆっくり決めるわ」
なんて、意味ありげなことを言ったリン
「おい、リンっ」
みんなから、つっこまれると
「あはは、冗談だよ
あぁ、ダメだ、息切れして、声がでない」
そういって、静かになった
みんなも、この状況で黙っているのか、
それとも、本当に息切れがして声が出せないのかわからなかったけれど
ただ一言も話さず、
１段１段階段を上って行った
しばらくして
先頭にいるリンが
「あっ、出口見えてきたよ〜」
と頭上から聞こえる
俺と黒川は、
その円の中心部を覗きこむと、
天井が見え始めていた
俺らは、階段を上りながら、
ただ、ひたすら上を目指した
出口から、外に出ると、
冷たい風すら気持ちいいくらいだった
「あぁぁ最高」
そこは、フィレンチェの街を一望できた。
俺は何段とある階段を上ってきた
震える足を投げ出し、そこに座った
みんなそれぞれ、景色をみたり
俺みたいに座り込んだり
すると、横にリンがちょこんと腰を掛ける
俺は、急に気まずくなって
リンの顔を見ずに
遠く離れた空を見ていた
「・・・」
しばらく、お互いにだまっていたけれど
リンが
「不安？」
と俺に静かに聞いた
「あ・・いや？」
「でも、さっき言ってたじゃん？」
「あれは、酔った勢いでだよ・・・」
「酔った勢いだからこそ、それは本心のような気がしたから・・・」
「・・不安じゃないって言ったら
それはそれで、嘘になるけれど、
俺さ、別れる気さらさらねぇから」
そらを見ながら言った
「う〜ん、私も別れようなんてって思ってもないから」
おたがい、地面においてい体を支えていた指がかすかにふれ
そのタイミングで、顔を見た
「何？」
「別に？」
俺は、ジッとリンを見る
「大丈夫だよ・・・」
「何が？」
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紫姫(プロフ) - kamiさん» kamiさんｍありがとうございます、もう最後の方は張って会社に行ってました。会社についたら、楽なんですけど、どうしても距離と満員電車がかなりきつかったです。でもやっぱり、働くのはいいですね、楽しいです。復帰できてよかったと心から思ってます (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
kami(プロフ) - 職場復帰おめでとうございます！紫姫さんの頑張りにパワーを頂き、忙しくなる年末私も頑張りますw無理ない更新でお待ちしてます。 (2019年12月10日 19時) (レス) id: 73b83dca63 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 藍さん» ご心配くださって、ありがとうございます。少しずつですが、以前と同じような生活ができるように戻ってきました、倒れたときは今回ばかりはムリかもと思った時期もありましたが、復活できるものですｗ障害は増えましたが、なんとかなりそうな気がしますｗ (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» リンちゃんが裏で何をしているのか、翔くんも少しずつ疑い始めちゃってますが、この二人には、もう少しいちゃついていただきたいのでｗあはは (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - まぁさん» まぁさん、ありがとうございます。一時はどうなることかと思いましたが、解除され書けるようになりました。完結までがんばりたいと思いますｗ (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年11月16日 15時
