29 ページ29
なんて、バカな会話しながら
そして、パタンとその箱を閉じた
「本当、おまえバカ」
そう言って、自分の手を眺めたりしながら、
会話をする
すると、
ベッドの枠と、マットレスの間に何かが挟まっていることに気が付き
俺は手を伸ばし、
それを手に取ってみる
それは、メモで、
(0)1 40 21 29 29
と書かれていて
「なんだこれ？」
思わず口にしてしまう
「何？」
「あ、いや、ベッドの隙間からさ
メモ見つけてさ」
「メモ？」
「あぁ、たぶんリンの字だと思うんだけど」
「なんてかヤバいこと書いてあるの？」
「いや、 (0)1 40 21 29 29って書いてある」
「ごめん、何？もっかい言って？」
「あぁ、(0)1 40 21 29 29
なんの数字だ？」
「さぁ・・素数・・・いや違うな
なんかの暗号か？」
「それっぽい・・・」
「マジか、怪文書的な？はははは」
電話の向こうで大笑いする黒川
「てか、かんがえすぎだろ、
そんな翔とさぁ、１番密着する場所にわざわざ
そんな秘密めいたメモなんて置く？」
「いや、どちらかっていうと、落として忘れてたって感じだな」
俺は、それを電気に透かす
だからと言って何か見えたわけではなかった
「どうする？翔？それにリンの
知られてはいけない秘密が込められてたら
てか、ポケベルとか？」
「あぁ・・・なるほど
それありうるな、てか、ポケベル使わなくなって、数年たつけどさ
全然、覚えてねぇわ、自分の名前だけだわ、31239111328515っ」
「なんだよ、それ。」
「さくらいしょう」
「あははは、それはちゃんと覚えてるんだな」
「でも、そなると、40とか29とかありえない数字なんだよな」
「じゃあ、ポケベルではないな」
「マジわかんねぇ」
そう言って仰向けになり
そのメモを胸に置いた
「わかんなくていいもんもあるぜ、
全て知らない方が、お互いにうまくいくことあんだし」
「何？それも経験談？」
「うっせ、あぁ、もういい
せっかく心配して電話かけてやたけど
おまえ、早く寝ろっ」
「あはは、ごめんごめん、
ありがと・・・じゃあ、現地イタリアで」
「あぁ翔はどこから合流だっけ？」
「ミラノだよ、夜になるけど」
「そっか、わかった、じゃあ現地で」
「あぁ」
そう言って電話を切った
俺は、もう一度、そのメモを見たけれど
やっぱりわからなかったので
それを携帯と一緒に、宝箱横に置き
そして、リンの枕を抱き枕にように抱え、顔をうずめた
そこには、微かにリンの香りが残っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1465人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫姫(プロフ) - kamiさん» kamiさんｍありがとうございます、もう最後の方は張って会社に行ってました。会社についたら、楽なんですけど、どうしても距離と満員電車がかなりきつかったです。でもやっぱり、働くのはいいですね、楽しいです。復帰できてよかったと心から思ってます (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
kami(プロフ) - 職場復帰おめでとうございます！紫姫さんの頑張りにパワーを頂き、忙しくなる年末私も頑張りますw無理ない更新でお待ちしてます。 (2019年12月10日 19時) (レス) id: 73b83dca63 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 藍さん» ご心配くださって、ありがとうございます。少しずつですが、以前と同じような生活ができるように戻ってきました、倒れたときは今回ばかりはムリかもと思った時期もありましたが、復活できるものですｗ障害は増えましたが、なんとかなりそうな気がしますｗ (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» リンちゃんが裏で何をしているのか、翔くんも少しずつ疑い始めちゃってますが、この二人には、もう少しいちゃついていただきたいのでｗあはは (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - まぁさん» まぁさん、ありがとうございます。一時はどうなることかと思いましたが、解除され書けるようになりました。完結までがんばりたいと思いますｗ (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2019年11月16日 15時
