＊ ページ12
そのためには、新刊が出るたびに
書店で並ぶより先に手に取り、
読むことができるのは山々だけど
興味のないものまで、期限付きで読み込んでこなきゃいけないという
まさに、文字に追われる毎日を送っている。
まぁ・・
そもそも、本を読むようになったのも、
翔と出会ってからのことなんだけど
好きなものを読めないということ以外では、
この仕事も実は気にいっていたりもする
とりあえず、昼休み中にも関わらず、呼ばれるということは
何かトラブ
ルがあったに違いない
私は、少し重い足取りで
自分の席を通り抜け、
デスクで仕事していた部長の前に立った
「すいません、ご連絡いただいていたのに、
遅くなりました」
心の中ではそんなこと、微塵たりとも思ってはない
「いや、こちらこそ悪かった、昼休み中に」
「何かトラブルでも？」
「いや、トラブルって言うわけではないんだけれど、
海外事業部の高瀬って知ってる？」
高瀬？
そもそも、この大きなオフィスにはたくさんの部署があって、
自分と関係のない部署との交流はほとんどない
「あぁ、俺の同期なんだけどね、海外事業部の部長をしているんだけれど、
『ＡＮＤ ＴＨＥＮ ＣＯ』って知ってる？」
『ＡＮＤ ＴＨＥＮ ＣＯ』？
「そう、実は海外事業部は、今ね極秘の話なんだが、
この『ＡＮＤ ＴＨＥＮ』とね、提携したい考えなんだけれど、
他社も狙ってる、まぁ、言わば争奪戦となってる状態なんだよ」
・・・
「はい・・・」
だから何？
「で、今回、その『ＡＮＤ ＴＨＥＮ』の役員が、日本に来日しててね、
各、会社が、ここぞとコンペを開いてる状態だ」
「・・・はぁ」
「わが社もこのコンペに参加したいところで、
海外事業部も熱が入っているんだが、なんとね、
昨晩、向こうから、ミーティングの連絡が入ったんだが、
知らなかったよ、
君が、櫻井社長と知り合いだったなんて・・・」
・・・
「櫻井社長・・・て。
櫻井翔・・・ですか？」
「そう、やっぱり知り合いじゃないか」
そう言ってにっこり笑った部長
一昨日・・・
そうだ
沙紀が私の会社の名前を口にしたから・・・
・・・
もう２度と会うことはないと思っていた矢先・・・
「今日、夜、会食を用意してる、
高瀬と一緒に出てもらえないかとの海外事業部からの・・・・
まぁ
業務命令だ」
「・・・は？」
「は？じゃない、ハイだ」
すでに
何も聞こえなくなっていた
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紫姫(プロフ) - ゆり:)さん» キャラクターが動きすぎて。今、書き手も混乱してますwまさか紅い月で、こんなに長くなるとは思ってなかったので、自分でもビックリです (2018年9月13日 6時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 嘘だらけ……これから真実が明かされていくのでしょうか。色々と謎が深まれば、確実に間違いのないことだけしか信じられなくなっちゃいますよね。でも、さよならしないで翔ちゃーーーーん！涙 マンションでの和との会話が気になりまくりです！ (2018年9月12日 7時) (レス) id: 0e888923d2 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆーみんさん» するどーいwでも実はフェイクも今回は置いてますwなんせ最近読者さんが紫姫の癖を読み取ってくださるので、紫姫もあの手この手wよかったら次の章でもお待ちしてます♪いつもありがとうございます (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» せいこさんっお久しぶりです♪読んでいただけてたんですね。嬉しいです。１番の初期に書いたangelシリーズぐらい、私もてんやわんやしてます。久しぶりにノンリアルを書くのもいいですねw (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - サチさん» はじめまして。来ていただいて、ありがとうございます。実はもとは、別のところに映画の脚本のコンペにだす予定だったものですが、諸事情で間に合わず、お蔵入りしてた分を占ツク用に書き直してます。他の作品はリアルが多くてここではコミカルな作品が多いですw (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年8月23日 20時
