34(過去編) ページ40
貴方side
『…ついたな。』
帳を下ろしてもらい、3人で病院の中へ入る。どんよりとした重い空気が、体にまとわりつく。
悟「…これ、本当に一級か?」
夏「…それにしては、呪いが濃すぎる。」
『…恐らく、特級だろ。』
僕は焦ったふりもせずに淡々と告げる。集まってた四級の雑魚呪霊共を祓いながら。
悟「チッ、あのミカン共め…!」
夏「悟落ち着け。今怒ったって仕方ないだろう。今は目の前のことに集中だ。」
悟「…チッ」
すいませんねミカンで←
僕が報告書を作り変えたのを知っているのは、硝子だけだ。
病院の屋上。そこから濃い呪いの気配がする。
ここに、居るんだろう。
屋上の扉を開けるとそこには、目玉が無数について、気持ち悪い触手をうねうねと動かしながら、ニタニタと笑ってこちらを見る特級呪霊がいた。
悟「…特級…!!」
夏「くそ、やっぱりか…!!」
『…危ないッ!』
呪霊は悟めがけてきしょい触手を降り下ろす。
悟「なっ、A…!!!」
実は普通に避けれるんだが、計画のため、わざとその触手にぶち当たる。
『…いっつ…!』
痛いなんてもんじゃない。内臓やられた。
血を吐く僕。それに重なるように、触手は容赦なく攻撃を浴びせてくる。
悟「くそ、何なんだよこいつ…!再生しやがる…!」
夏「一気にふっとばさないといけないのか…!?」
ただ、僕はそれを見逃さなかった。
刀で触手を斬りながら、分からないように、…触手に刺さりに行ったのだ。
悟・夏「「A!!?」」
『ッゲホ…!!』
血が体から溢れていく。そろそろ致死量を越えるだろう。
『…悪ぃ、悟兄さん、夏油。僕…楽しかったぜ…!』
…そんなに悲しそうな顔するなよ。死なないから。…最後くらい、笑えよ。
やがて僕の体には力がはいらなくなり。
________「僕」は死んだ。
悟「くそ、くそっ…!A…!!」
夏「悟落ち着け!気持ちはわかるが…!!」
悟「許さねぇ…!俺のたった1人の弟を殺しやがって…!」
そのタイミングで「俺」は時を止める。
『いっってぇ…くそ、死ぬマジ…』
そのまま歩いて、歩いて、遠くの病院まで行って、時を戻した。
夏「(…死体が無い…!?)」
“アソボゥ…ボクトォォアアアア!!”
悟「…オーケー、殺す。」
…これが過去に起こった、俺たちの出来事だ。
俺は悟と硝子が先生になったことも夏油が呪阻師になってしまった事も知らずに10年間生きていた…。
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寝子ちゃん - 初コメ失礼します!画面の前でめっっっちゃニヤニヤしちゃうくらい良かったです!! (2021年2月25日 17時) (レス) id: 5563823ffc (このIDを非表示/違反報告)
黒猫静 - オトさん、ひきねこさん、ありがとうございます!!嬉しい(((( (2021年1月18日 0時) (レス) id: e2d9da3aac (このIDを非表示/違反報告)
ひきねこ - めっちゃ面白いんですが(唐突)そのせいで画面の前で色々と悶えてますwえーと、続編の方も頑張ってください!読みに行きます、応援してます! (2021年1月17日 23時) (レス) id: b9ac26b4ea (このIDを非表示/違反報告)
オト(プロフ) - 真人が仲間なの凄い好きです!ありがとうございます!順平生存ルートも好きです!夏油の生存呪術師ルートも好きです!この作品めちゃくちゃ好きです!更新頑張って下さい!続編も絶対見ます!この作品書いてくれてありがとうございます! (2021年1月17日 9時) (レス) id: 480cdeed04 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫静 - 皆さん…ありがとうございます!続編出来ましたので、そちらでもぜひコメントを…!(((殴 これからもがんばります♪ (2021年1月16日 15時) (レス) id: e2d9da3aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒猫静 | 作成日時:2021年1月8日 2時