31(過去編) ページ37
貴方side
悟と夏油が任務を失敗したらしい。
僕がそれを聞いたのは、その任務の日から1週間後だった。
僕は北海道の方へ任務へ行っていて、その時その場には居なかったんだ。
学校へ急いで帰って、教室へ入ると、硝子しか居なかった。夏油は任務、悟はどこかへフラフラと行ってしまったらしい。
裏庭の隅の方に縮こまるように、悟は座っていた。いつも明るくてウザくて…それでも頼りになる悟らしくない。
『悟兄さん』
悟「…A」
僕が声をかけると、泣きそうな表情をする。
隣に腰掛けると、「ぎゅっ」と抱きつかれる。いつもなら殴ってるところだが、悟があまりにも_____震えているから。僕はただ黙って抱かれていた。
悟「俺…駄目だった。守れなかった…アイツらを…！」
『…おう』
それっきり、うつむいて黙ってしまう悟。僕は悟の頭を撫でる。いつもはしないけど。
『…泣けよ、僕の前でくらい強がんな。悟兄さんは最強じゃない。』
悟「…ｯ！」
『…たった1人の人間だろ。僕の…兄さんだろ？』
その言葉に弾かれたように顔をあげる悟。
悟「…そう…だな…。俺は、お前の…Aの、兄だもんな…」
『うん。…僕じゃ頼りないかも知れないけど、僕にも守らせてよ。兄さん1人で背負うなよ。』
悟「…あぁ。…っありがとう、A…」
そういうと、どこか吹っ切れたような顔をして立ち上がる悟。いや、泣かないんかい。←
悟「Aのおかげで元気でた。よし！戻って桃鉄やるか！←」
『夜蛾先生に怒られるわ！！座学やってるから行くぞ！』
悟「え"ぇ…」
たりーんだよ…とぼやきながらも、僕の横に並んで教室へ向かう悟。
『…ははっ』
やっといつもの悟になった。
悟「…んだよ。」
『別に〜？？』
悟「は？言えよ」
『やだ☆』
はぁあ〜？と言ってはいるが、めっちゃ笑顔。サングラスから覗く瞳は嬉しそうに輝いていた。
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寝子ちゃん - 初コメ失礼します！画面の前でめっっっちゃニヤニヤしちゃうくらい良かったです！！ (2021年2月25日 17時) (
レス) id: 5563823ffc (このIDを非表示/違反報告)
黒猫静 - オトさん、ひきねこさん、ありがとうございます！！嬉しい(((( (2021年1月18日 0時) (レス) id: e2d9da3aac (このIDを非表示/違反報告)
ひきねこ - めっちゃ面白いんですが(唐突)そのせいで画面の前で色々と悶えてますwえーと、続編の方も頑張ってください！読みに行きます、応援してます！ (2021年1月17日 23時) (レス) id: b9ac26b4ea (このIDを非表示/違反報告)
オト(プロフ) - 真人が仲間なの凄い好きです！ありがとうございます！順平生存ルートも好きです！夏油の生存呪術師ルートも好きです！この作品めちゃくちゃ好きです！更新頑張って下さい！続編も絶対見ます！この作品書いてくれてありがとうございます！ (2021年1月17日 9時) (レス) id: 480cdeed04 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫静 - 皆さん…ありがとうございます！続編出来ましたので、そちらでもぜひコメントを…！(((殴 これからもがんばります♪ (2021年1月16日 15時) (レス) id: e2d9da3aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫静 | 作成日時：2021年1月8日 2時
