検索窓
今日:24 hit、昨日:14 hit、合計:307,099 hit

二次元しか愛せない系少女、報告 ページ22

谷崎side

依頼者_Aさんが去ってから二十分後、
国木田さんと太宰さんが帰ってきた。

「只今ぁ」
「今帰った」

現在時刻は三時ピッタリ。流石国木田さんだ。
宣言通りの時間に帰ってきている。

太宰さんは…服が濡れているから屹度また
入水をしてきたんだろう。

すると国木田さんは唐突に

「む、そう云えば依頼の方はどうだったか?」

と云った。
ギクッ、と僕の肩が揺れる。

「私もそれ聞きたーい!」

太宰さんも僕に追い討ちをかけるように
椅子に座り、脚を組んで云う。

「ええッと…」

僕は目を泳がせ乍ヘタレな声を出す。
依頼金を多く受け取ってしまった何て怖くて云えない。

遂に僕の目線が下に下がった時
国木田さんがイライラし始めているのが肌で感じ取れた。

嗚呼、早く云わないと。

そうは理解しているものの
僕の口は動かない。

そんな風に一人唸っていると

「依頼の件なら上手く行きましたよ。

依頼者さんも極普通の優しい人でしたし」

あ、それと差し入れも頂きましたよ、と云う敦くん。

その結果に国木田さんは

「そうか」

と、一言云って理想手帳に目線を落とした。

その国木田さんの様子を見て、敦くんに

(有難う)

と口パクで伝えた。


敦くんは

(どういたしまして)

にっこり笑って返してくれた。

…さて、此処からが本番だ。

((依頼金を多く受け取ってしまった事を
どうやって伝えるか!!!))

僕と敦くんの思った事は一致したような気がする()

幾ら何でも此の儘明日明後日にこの事を持ち込むのは(色んな意味で)ヤバイと思う。

僕はさり気なく敦くんの隣に行き
机の陰に隠れてヒソヒソと話す。

「ど、どうしますか?」

「うーん…取り敢えず何か案を出してみるのはどうかな?」

「そうですね。少し考えてみましょう」

(二十秒後)

「…大丈夫?」

「あ、はい」

「今考えた案をこのメモ用紙に書いてみよう」

カキカキカキ

「出た案は…」

「これだけですかね…」

二人は案を書き出したメモ用紙に目を向ける。

・話を逸らす・太宰さんに聞く
・素直に告白する・遠回しに云う
・云わない・忘れ薬・美女と入水する

((やばいこれ見つかんないかも))

「って云うかこの『美女と心中』って何ですか!?」

敦くんが指さす先には、確かに『美女と心中』と僕達と字体の違う字で書かれていた。

「…若しかして、」

「…はぁ…」

僕と敦くんが目を見合わせ後ろを振り向くと_

ーー
文字数わァァァァァ←
何故か会話多い様な気が('ω')

二次元しか愛せない系少女、メモ用紙→←二次元しか愛せない系少女、自信



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (319 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
606人がお気に入り
設定タグ:二次元現実逃避 , 文スト , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

氷華(プロフ) - 自分のペースでゆっくり書いて欲しいです(*´ー`*)これからも応援してます!! (2019年2月25日 22時) (レス) id: ed00fd4798 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレヰト - とても面白いので、ふっとネタが降りて来た時にでも書いてくれれば嬉しいです!別に、文がおかしくても構いません!間違えたら直せばいいんです!検討お願いします! (2019年2月17日 19時) (レス) id: 9bf0bfde55 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 自分のペースでのんびりと書いてもらえればうれしいです。この作品の中好きだったので(半分ないよう覚えてないや。汗)とにかくこの作品、途中半端で終わらさずゆっくりでいいのでつづきお願いしますm(_ _)m (2019年2月11日 20時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - 続きをオオオオオオオオーーーーーーー(///ω///)♪ (2018年5月6日 21時) (レス) id: 14ed024632 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘響音(プロフ) - あれ…中也さん、夢主誘った本来の目的は…?(;´・ω・) (2018年4月7日 14時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:お布団@自宅警備隊No.7 | 作成日時:2017年6月19日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。